実家の庭にはクリスマスローズが茂っています。母が丹精したものです。今年も2月頃から様々な種類が見事に咲き誇り、家族を楽しませてくれました。冬の貴婦人、花の少ない寒い季節に、凛として優雅な姿でした。
5月になった今は茎が大分伸び、種をつけている花もたくさん、来年また花を見るためには花茎を刈り取る季節だそうで、今年は私がその作業を初めてしました。写真は刈り取った花の一部を花瓶に挿したものです。咲き始めの時期と雰囲気は変わりますが随分長く楽しめるものです。挿した花からは種がはじけて黒い粒が沢山落ちます。毎日それを集め、今年は種を植えてみようかと思っているところです。これまでそんなに興味がなかったのに、自分で刈り取るという作業をしただけで、なんだか愛着が湧くものです。新しい世界を開いてくれた母に感謝。
このクリスマスローズ、茶花としても使われます。茶花としての呼び名は、初雪おこし、寒芍薬、八手花笠、節分草。
クリスマスローズという名称は、ヨーロッパなどではヘレボルス属の一種類である原種のニゲルのことだけを指し、日本のようにヘレボルス属全体を呼ぶことはないそうです。このニゲルは花の少ないクリスマスの時期に可憐な白い花を咲かせるので、クリスマスローズという名称を与えられたものだとか。多くの品種は実は冬よりも春に開花するようです。
日本には明治の頃にニゲルが観賞用ではなく薬用植物として移入、下向きに咲く風情から茶席に似合うとして茶人に取り上げられ、「初雪おこし」と名付けられ、その後移入した交雑種ガーデンハイブリッドはキリスト教の4月のレンテン節の頃に咲くのでレンテンローズと呼ばれ、和名「寒芍薬」で茶席に飾られたとのこと。
「八手花笠」の名は葉を八手に見立てた名称、「節分草」は節分の頃から咲くための名称。いずれもいい名前ですね。茶席の趣向によって名称を使い分ければ冬から春まで使えそうです。他の花でもそうですが、一つの花に様々な名前をつけて愛でる日本人の感性に感動します。
薬用として移入してきたということですが、クリスマスローズの根や茎は有毒物質を含んでいます。ヨーロッパでは、狩りや戦闘の時にも毒として使用されたとか。私も手入れの際に母に「毒のある花だから気をつけて、汁などが付いたらすぐに洗い流して」と注意されました。美しいものには毒がある、花の優雅な姿からは想像できませんが。
花に見える部分は実は植物学上は花ではなくガクの部分。そのために観賞できる期間が長い。私が花瓶に挿して楽しんでいるのもガクというわけですね。
今年は終わりかけの花を大きな花瓶に沢山挿しましたが、来年は咲き始めた頃、下を向いたクリスマスローズ一輪を床の間に飾ってみようと思っています。
<ご参考>クリスマスローズの詳しい説明がありました。
クリスマスローズガーデン
http://www.wakaizumi-farm.com/
5月になった今は茎が大分伸び、種をつけている花もたくさん、来年また花を見るためには花茎を刈り取る季節だそうで、今年は私がその作業を初めてしました。写真は刈り取った花の一部を花瓶に挿したものです。咲き始めの時期と雰囲気は変わりますが随分長く楽しめるものです。挿した花からは種がはじけて黒い粒が沢山落ちます。毎日それを集め、今年は種を植えてみようかと思っているところです。これまでそんなに興味がなかったのに、自分で刈り取るという作業をしただけで、なんだか愛着が湧くものです。新しい世界を開いてくれた母に感謝。
このクリスマスローズ、茶花としても使われます。茶花としての呼び名は、初雪おこし、寒芍薬、八手花笠、節分草。
クリスマスローズという名称は、ヨーロッパなどではヘレボルス属の一種類である原種のニゲルのことだけを指し、日本のようにヘレボルス属全体を呼ぶことはないそうです。このニゲルは花の少ないクリスマスの時期に可憐な白い花を咲かせるので、クリスマスローズという名称を与えられたものだとか。多くの品種は実は冬よりも春に開花するようです。
日本には明治の頃にニゲルが観賞用ではなく薬用植物として移入、下向きに咲く風情から茶席に似合うとして茶人に取り上げられ、「初雪おこし」と名付けられ、その後移入した交雑種ガーデンハイブリッドはキリスト教の4月のレンテン節の頃に咲くのでレンテンローズと呼ばれ、和名「寒芍薬」で茶席に飾られたとのこと。
「八手花笠」の名は葉を八手に見立てた名称、「節分草」は節分の頃から咲くための名称。いずれもいい名前ですね。茶席の趣向によって名称を使い分ければ冬から春まで使えそうです。他の花でもそうですが、一つの花に様々な名前をつけて愛でる日本人の感性に感動します。
薬用として移入してきたということですが、クリスマスローズの根や茎は有毒物質を含んでいます。ヨーロッパでは、狩りや戦闘の時にも毒として使用されたとか。私も手入れの際に母に「毒のある花だから気をつけて、汁などが付いたらすぐに洗い流して」と注意されました。美しいものには毒がある、花の優雅な姿からは想像できませんが。
花に見える部分は実は植物学上は花ではなくガクの部分。そのために観賞できる期間が長い。私が花瓶に挿して楽しんでいるのもガクというわけですね。
今年は終わりかけの花を大きな花瓶に沢山挿しましたが、来年は咲き始めた頃、下を向いたクリスマスローズ一輪を床の間に飾ってみようと思っています。
<ご参考>クリスマスローズの詳しい説明がありました。
クリスマスローズガーデン
http://www.wakaizumi-farm.com/
見事なクリスマスローズですね~~。
そうそう、お茶花として使えるんですよね。
厳冬の、お花の少ない時期にはありがたいです。
うつむいて咲く風情が茶人好みだとか(笑)
でも毒があるとは知りませんでした。
扱うとき、気をつけないといけませんね!
なんといい和銘でしょう~
昔の日本人の感性の豊かさ…ただただ感心するばかりです…“都忘れ”なんてステキすぎ!
民陶祭で仲良くなった窯元さんのブログが焼き物と一緒に、自宅の庭の花をたくさん更新されます
“雪のした”が咲いて…エ~ッ名前からでしたら2~3月でしょ~?山手だから遅いのかと勝手に想像していましたが、5~7月の花だとか?
庭には紫のクレマチス、ピンクの芍薬もちろんクリスマスロ~ズもたくさん
庭があるっていいなぁ~…うらやましくてしかたありません(手入れが大変なことを忘れてますが…笑)
今は木々の葉も青々して、花もたくさん咲いていい季節ですね~
アジサイも花開く時期…雨そっとを待っている感じです
まだまだ眼を楽しませて、心を癒してくれそうです!
コメントありがとう。
クリスマスローズ、確かにうつむき加減で、遠慮した感じが日本人好みなんでしょうね~。
そうそう、毒があるので花や茎を強く握ったりしない方がいいらしいです。手が荒れると母が言ってました。
コメントありがとうございます。
初雪おこし、って本当に素敵ですよね。とても優しい響き、春の気配も感じられる。
雪のしたって5-7月の花なんですか、知らなかった。。。
庭があると何か植えたくなるし、世話をしていると楽しくなっていくんでしょうね。私も今まで庭仕事なんて全くしなかったけれど、ちょっと手伝っただけで興味湧きましたもん。
今年は早めに入梅してまだ小さな紫陽花もあっという間に大きく花開くかしら。季節はあっという間に移ろっていきますね。