3月の終わりに思いがけない贈り物が届いた。丹治伊津子様著 翰林書房刊「夏目漱石の京都」。
数年前にブログからご縁を得た”わびすけさま”は茶道の世界でも年齢の上でも大先輩、時折頂くメールやブログで交流しつつ、茶道や人生のお勉強をさせて頂いていた。結婚後は忙しさに紛れてわびすけさまのブログに伺うこともできず失礼していたが、1月に立派な御本を上梓され、私にもお送り下さったのだった。
夏目漱石の名やいくつかの作品に触れることはあっても、その人物像や作品についての知識は皆無の私。しかも、370頁近い立派な御本で、娘が寝た後のわずかな時間に少しずつ少しずつ読み進みました。どの文章にもわびすけさまの茶や漱石探求への深い思いと穏やかな優しいまなざしが感じられて、多くを学び充実した時間を過ごさせて頂いた上、育児で慌ただしくなっていた心が静かな優しい状態になっていくのを感じました。立派で充実した内容の為、まだまだ理解不足、読み切れていないように思います。拝見してもう一度漱石の作品をひとつひとつ丁寧に読んでみたい、そのうえでまた頂いた御本をゆっくり読んでみたいと思いました。
御本の中で特に心に響いたのは、「なつかしい母の声がする」と「漱石と子規と茶の湯」の頁でした。
「なつかしい母の声がする」では、母への思いというのはどんな時代もだれにとっても変わらないものだなあと感じたことでした。
「漱石と子規と茶の湯」では、漱石が茶の湯と関係があったという事実に驚きました。なんと茶の湯の俳句も読んでいるのです。皆様にもご紹介したく、本の中から私がいいなと思ったのもののみで恐縮ですが、抜粋させて頂きます。
炉開きや仏間に隣る四畳半
碧玉の茶碗に梅の落花かな
静かなる春の雨にて釜の音
草庵や蘆屋の釜に暮るる春
正岡子規と漱石の交流、茶に通じゆかしいもてなしをする子規の母、どれも初めて知ることばかりで興味深い内容でした。
それから茶に関わる頁として「漱石と一客一亭」も漱石と茶に造詣の深いわびすさまだからこその頁と楽しく拝読しました。
お送り頂いて大分経ってから御礼のお手紙をしたためたところ、折り返しお電話を頂戴しました。びっくりするやら、嬉しいやらで色々お話させて頂きました。お優しくしっとりとしたお声ながら、てきぱきとした雰囲気もあり、ついつい長くなりました。これまでは文字の上だけの交流でしたが、お声を聞くと想像だけだったモノクロの人物像に鮮やかな色がついたようで、益々身近な気持ちになるものです。
その後、2007年に立ち上げられた「京都漱石の会」の会報「虞美人草」のバックナンバーもお送り頂きました。わびすけさまや各界の方々の様々な論考と流れるような文章、勉強させて頂くばかりです。漱石には無縁の私ですが今後も読みたいと早速入会させて頂きました。
電話で「いつか何かテーマを決めて本をお書きなさい」とおっしゃって頂きました。徒然にブログを書いてはいるものの、全くそのようなことは考えていなかった私ですが、何か目標を頂いたような気持ちになりました。まだまだ稚拙な文章ですが、様々ないい文章を読んで文章力を高め、人生経験を積んでいき、機会があればそういうことを目指すこともできるかもしれないと。しばらく子育てに専念ではありますが、いい文章にふれ、できるところから目標に向かって進んでいきたいと思っています。
伝統文化コミュニティー 椿わびすけの家
http://kyoto.wabisuke.jp/
数年前にブログからご縁を得た”わびすけさま”は茶道の世界でも年齢の上でも大先輩、時折頂くメールやブログで交流しつつ、茶道や人生のお勉強をさせて頂いていた。結婚後は忙しさに紛れてわびすけさまのブログに伺うこともできず失礼していたが、1月に立派な御本を上梓され、私にもお送り下さったのだった。
夏目漱石の名やいくつかの作品に触れることはあっても、その人物像や作品についての知識は皆無の私。しかも、370頁近い立派な御本で、娘が寝た後のわずかな時間に少しずつ少しずつ読み進みました。どの文章にもわびすけさまの茶や漱石探求への深い思いと穏やかな優しいまなざしが感じられて、多くを学び充実した時間を過ごさせて頂いた上、育児で慌ただしくなっていた心が静かな優しい状態になっていくのを感じました。立派で充実した内容の為、まだまだ理解不足、読み切れていないように思います。拝見してもう一度漱石の作品をひとつひとつ丁寧に読んでみたい、そのうえでまた頂いた御本をゆっくり読んでみたいと思いました。
御本の中で特に心に響いたのは、「なつかしい母の声がする」と「漱石と子規と茶の湯」の頁でした。
「なつかしい母の声がする」では、母への思いというのはどんな時代もだれにとっても変わらないものだなあと感じたことでした。
「漱石と子規と茶の湯」では、漱石が茶の湯と関係があったという事実に驚きました。なんと茶の湯の俳句も読んでいるのです。皆様にもご紹介したく、本の中から私がいいなと思ったのもののみで恐縮ですが、抜粋させて頂きます。
炉開きや仏間に隣る四畳半
碧玉の茶碗に梅の落花かな
静かなる春の雨にて釜の音
草庵や蘆屋の釜に暮るる春
正岡子規と漱石の交流、茶に通じゆかしいもてなしをする子規の母、どれも初めて知ることばかりで興味深い内容でした。
それから茶に関わる頁として「漱石と一客一亭」も漱石と茶に造詣の深いわびすさまだからこその頁と楽しく拝読しました。
お送り頂いて大分経ってから御礼のお手紙をしたためたところ、折り返しお電話を頂戴しました。びっくりするやら、嬉しいやらで色々お話させて頂きました。お優しくしっとりとしたお声ながら、てきぱきとした雰囲気もあり、ついつい長くなりました。これまでは文字の上だけの交流でしたが、お声を聞くと想像だけだったモノクロの人物像に鮮やかな色がついたようで、益々身近な気持ちになるものです。
その後、2007年に立ち上げられた「京都漱石の会」の会報「虞美人草」のバックナンバーもお送り頂きました。わびすけさまや各界の方々の様々な論考と流れるような文章、勉強させて頂くばかりです。漱石には無縁の私ですが今後も読みたいと早速入会させて頂きました。
電話で「いつか何かテーマを決めて本をお書きなさい」とおっしゃって頂きました。徒然にブログを書いてはいるものの、全くそのようなことは考えていなかった私ですが、何か目標を頂いたような気持ちになりました。まだまだ稚拙な文章ですが、様々ないい文章を読んで文章力を高め、人生経験を積んでいき、機会があればそういうことを目指すこともできるかもしれないと。しばらく子育てに専念ではありますが、いい文章にふれ、できるところから目標に向かって進んでいきたいと思っています。
伝統文化コミュニティー 椿わびすけの家
http://kyoto.wabisuke.jp/
私からみたら お互い尊敬すべきすばらしい方どうしで 当然のご縁だと思っています。
たまご様 どうぞ 茶道に執筆にと がんばってくださいね。
声援を送ります。
わびすけさまから「新会員のご紹介」とメールをいただき、あら!たまごさんだわ!」とびっくりするやらうれしいやら♪
なかなか定例会には参加できずにいますが、お目にかかれる日を楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
今は毎日慌ただしく過ごしていますが、またチャチャさんと食事したい、お茶したいです。
チャチャさんはお茶の様々な活動を継続されていてすばらしいと尊敬しています。頑張って下さい。
またお会いできる日を楽しみにして。
自分のブログを更新するだけで時間いっぱいですみません。
わびすけさまから宗恵さまも会員と伺い、心強く、またお会いできるチャンスが増えたと嬉しく思いました。私も今は京都での定例会にはなかなか伺えないと思いますが、お目にかかれる日を楽しみにしています。
PC操作が苦手で、スライドショーでブログが拝見できるなんて…すごいと…!
茶会の紹介も多く、特に苦手な花の活け方には「なんと自然なんだ」と掛け軸の「壷中日月長」は3分間スピ~チで話したとか、稽古中に説明したな~とか…
ついつい見入ってしまいました
早速お気に入りに登録させていただきました
今…博多は大雨中です
梅雨真っ盛り…自宅の廻りにも、たくさんの種類のアジサイが咲いています
「隅田の花火」って名前を教えてもらったり
結構つゆ…たのしんでいます!
わびすけさまのブログをご覧になったとのこと、驚かれたでしょう。色々と勉強になりますね。私もパソコンは決まった作業しかできず、様々に使いこなすわびすけさまには尊敬です。
梅雨まっ盛り。墨田の花火は華やかで大好きな紫陽花です。ちょうどご紹介しようかと思っていたところ。梅雨が明ける前に記事にしたいと思いますが~、どうなることやら。時間がもっとほしいです。
お互いに梅雨を楽しみましょう。
コメントを読んで先生の御本を本棚から出してきました。
いつも温かなコメントを頂いてきた皆様にもすっかりご無沙汰しておりますが、いつも茶道を通じて繋がっていると感じています。
安倍先生の一客一亭でのご指導、なんと贅沢な時間でしょう。
年を重ねるほどに味わいを増す茶道の世界、どのような方との出会い、一緒に時間を過ごすことができるのか、私も楽しみにしたいと思います。
漱石の会もいつかはと思っています。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。