茶席でも、通常の和室でもかかせない床の間。簡単に言えば、座敷の壁に設けられる室内装飾の為の装置。室町時代の書院造から生まれ、安土・桃山~江戸時代にかけて完成したと言われる。
材質によって、押板床と畳床がある。
①押板床:鎌倉時代に宋の禅宗僧が仏画鑑賞の際、その前に三具足(花瓶・香炉・燭台)を並べた卓から変化した。ケヤキの1枚板を畳から8寸(約24センチ)上げ、正面壁に押し込むように造り付けたもの。
②畳床:座臥具から変化した。ゆかの内部を1段高くして畳を敷いたもの。上段としても機能。今日の床の間のほとんどがこの形式。
床の間にも真行草がある。
床の間の真の形は、本床(ほんどこ)。床を一部高くして畳や地板を敷き、前面に横木(これを床框とこかまちという)を付けたもの。
行の形は蹴込床(けこみどこ)。本床をやや略した形式で、床框がなく畳と地板の間に蹴込板をいれたもの。
草の形は踏込床(ふみこみどこ)。敷込床(しきこみどこ)ともいい、蹴込床より更に略した段がない状態の床。
床の横の空間に作られる飾り棚を床脇(とこわき)といい、床と床脇の間に使われる柱を床柱(とこばしら)という。和室のシンボルとなる為、部屋全体の調和を考え、スギ、ヒノキ、ツガ、ヒバ、イチイ、アカマツ、カラマツ、カエデ、ケヤキ、コクタン、シタン、竹などの樹木が使われる。昔は1本の木を使ったが、最近ではそうもいかないようだ。
書院造のところでご紹介したように、正式な書院の床の間では床脇には違い棚を使うが、床脇百棚といわれるほどたくさんの種類がある。
床の間には、これ以外にも、織部床、琵琶床、置き床、釣り床、洗月床といった様々な形態がある。
言葉だけではなかなかイメージが沸かないと思いますが、興味ありましたら写真等調べてみて下さい。
茶室でも床の間は重要、まず、席に入ったら、床の間の拝見から。
書いていて、ふと祖母の家の立派な床柱を思い出しました。
材質によって、押板床と畳床がある。
①押板床:鎌倉時代に宋の禅宗僧が仏画鑑賞の際、その前に三具足(花瓶・香炉・燭台)を並べた卓から変化した。ケヤキの1枚板を畳から8寸(約24センチ)上げ、正面壁に押し込むように造り付けたもの。
②畳床:座臥具から変化した。ゆかの内部を1段高くして畳を敷いたもの。上段としても機能。今日の床の間のほとんどがこの形式。
床の間にも真行草がある。
床の間の真の形は、本床(ほんどこ)。床を一部高くして畳や地板を敷き、前面に横木(これを床框とこかまちという)を付けたもの。
行の形は蹴込床(けこみどこ)。本床をやや略した形式で、床框がなく畳と地板の間に蹴込板をいれたもの。
草の形は踏込床(ふみこみどこ)。敷込床(しきこみどこ)ともいい、蹴込床より更に略した段がない状態の床。
床の横の空間に作られる飾り棚を床脇(とこわき)といい、床と床脇の間に使われる柱を床柱(とこばしら)という。和室のシンボルとなる為、部屋全体の調和を考え、スギ、ヒノキ、ツガ、ヒバ、イチイ、アカマツ、カラマツ、カエデ、ケヤキ、コクタン、シタン、竹などの樹木が使われる。昔は1本の木を使ったが、最近ではそうもいかないようだ。
書院造のところでご紹介したように、正式な書院の床の間では床脇には違い棚を使うが、床脇百棚といわれるほどたくさんの種類がある。
床の間には、これ以外にも、織部床、琵琶床、置き床、釣り床、洗月床といった様々な形態がある。
言葉だけではなかなかイメージが沸かないと思いますが、興味ありましたら写真等調べてみて下さい。
茶室でも床の間は重要、まず、席に入ったら、床の間の拝見から。
書いていて、ふと祖母の家の立派な床柱を思い出しました。