茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

利休百首14 

2012-05-18 11:07:32 | 利休百首
14.よそにては茶を汲みて後茶杓にて 茶碗のふちを心してうて


 毎週、利休百首を一首ずつ読み振り返りたいと始めたのに、忙しさに紛れて13首目を書いてから随分長い時が経ってしまった。
 子供が4月から幼稚園に行くようになり、慌ただしく過ぎてきたが、今日はふっと時間ができた。久しぶりにブログを書こうと思い立ち、これまでの百首を読み返してみた。そして、今、平点前の順序を追いながら、無性に点前がしたい自分がいる。
利休百首1 その道に
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/c16067bb7b348e2a2faaa9844a570470


 久しぶりの14首目。
 自分のところではない他の場所では、お茶を掬い入れた後茶杓で茶碗の縁を打つ時は、心してうて。

 大学時代、割り稽古を始めた頃、茶筅通しでは「茶筅を上にあげて、茶碗の縁にコチンと音をさせて置く」、抹茶を茶碗に掬い入れたら「茶杓についた抹茶の残りを払うために茶碗の縁を打つ」と習った。
 しかし、学ぶほどにそれが危険な行為であると感じる。今は、形として行うが、優しく茶筅をおろす、茶杓を茶碗の縁に当てるようにしている。古い茶碗は欠けて接いであったりして、そんなことをしたら、また縁が欠けたり、割れてしまうかもしれない。茶杓も細いものであれば、強く打った拍子に折れてしまうことがあるかもしれないからである。自分の道具ならまだしも、これが他の方のものであれば尚更注意しなければならない。
 いずれにしても、どんな道具も壊れる可能性があるから、どんな所作もよく注意して行い、大切に扱おうということだろう。

 
 
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶり (時流庵)
2012-05-18 21:04:59
時間が経って 振り返る
何度も繰り返す

でも前とは違った自分が居ることに気づかさせらますねぇ

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茶杓の打ち方でしょう~ (春旦)
2012-05-19 16:21:22
私の師匠から、茶杓の打ち方は茶杓の重さだけで打つと教わりました
お茶碗の種類によって落とす高さを変えます
また楽焼などの柔らかいものは、茶碗の内側手前で茶杓のかい先の露の部分で打つ
また「コンコン」と早く打たず、ゆっくり打つ
これは亭主側がなにか急ぎの用事が有るんだなと、お客様に早急と思わせないよう、ゆっくりお茶を楽しんでくださいとの意味で・・・と
たったこれだけ指導する中で道具や客への心配りまで、話ができるんです
茶杓の重さだけで打つ・・・実際に打ってみせると、同じ道具でも澄んだきれいな音がして、みんな驚嘆・・・わたしの打ち方が目標になるようです
わたしが師匠に憧れたように・・・こうやって受け継がれてゆくのでしょうね~?
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お久しぶりです (m-tamago)
2012-05-25 21:48:36
時流庵さん、こんばんは。
御無沙汰しております。
おっしゃるとおり時間が経って振り返りわかることの多いこと、茶道にかかわらず、様々なことに感じる今日この頃です。
年齢を重ねて失うものもありますが、新しく出会うことも多いものですね。
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茶杓の打ち方 (m-tamago)
2012-05-25 21:53:12
春旦さん、こんばんは。
茶杓の打ち方ひとつで茶席の雰囲気、客に与える印象も違うものですよね。
習い始めた頃は何にも考えず形のひとつと思っていたものが、進むうちに新しい意味を帯びてくる。

皆さんが驚嘆する春旦さんの茶杓を打つ音を聞いてみたいものです。
師匠から弟子へ受け継がれる形、いいものですね。
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