茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

着物って楽しい わが変遷

2024-01-31 22:04:01 | m-tamagoの物想い

 茶道というと着物を着て、正座して、というイメージがあり、
現代では残念ながら、着物と正座が、
茶道の敷居を高く感じる一因となっているように思います。

 正座に関しては、今年になってテーブルでの茶道講座を開催することで
茶道に触れて頂ける機会を増やそうと頑張っている最中です。

 着物に関しては、実は、自分で着付も教えたいので、勉強を始めています。
半年で一通りの着付けができるようになるカリキュラムで、
最近、習った後は復習もあり、着物を着る頻度は益々上がっております。

 茶道と着付を一緒に習えたら、着物を着てお茶を飲む経験が出来る人が増えるはず?!
まずは、この夏、『茶遊庵』の生徒に浴衣の着付けを教えられることを目標にして頑張ります。


 今は最低月12回は着物を着るようになった私も、
こどもの頃に七五三で、二十歳の時に振袖、大学卒業時に袴、結婚式で白無垢と打掛、
子供の七五三の時に訪問着、お茶会で何度か色無地を。。。。
着物は、特別な、ハレの日の衣装でした。

 茶道を始めた大学時代も、茶会の時でもスーツやワンピースでよかったし、
(でも今出身大学茶道部のSNSを見るとみんな着物をきているのです!すばらしい)
社会人になって、近所の先生に師事してからも、通常のお稽古は洋服で行って、
二部式の着物のようなお稽古着に着替えて足さばきを学ぶくらいなもの。
 しかし、お茶会に参加する時だけは着物がどうしても必要となり、
最初は近所の美容院で着付けをお願いしていました。
しかし、着付けの時間も経費も大変で面倒になり、某所3か月着付コースに通って、
お太鼓結びまでは学んで、なんとか自装できるように。

 が、たまーにしか着ないので、上手に着られるはずがないのです。
お茶会の合間に、先生や先輩に帯をなおしてもらったりして、なんとかやりすごしておりました。
若い頃は、着物を着るだけで、偉いわね~なんてほめられたりもしていて。
実は、着物は一種修行のような、必要に迫られて、着るだけのものでした。


 茶道を一旦お休みして出産子育てが一段落、
再び茶道のお稽古を再開してしばらくした頃、
月2回の茶道のお稽古時に着物を着よう!と決めました。

 最初はどうみても美しいとはいえない着姿に(ひとまず帯が腰にくっついていればいいというレベル)、
テンション下がりつつお稽古場へ。
それでも、先生はがんばったわね~と着物を着ようという心意気をほめて下り、ほっとする。
そして、先生や先輩から具体的にここをこうすればいいとアドバイス。

 めげつつも着ていく内に、少しずつコツがわかってきました。

 準備片づけが面倒だったのが、いつも同じ一式を揃えておいて着ると決めてからは気が楽に。
長じゅばんも着物も全て丸洗いできるものにして。

 少しずつ、先生にもほめてもらえることが増えてきた。
→単純なのでやる気アップ!


 そのうち、『茶遊庵』を始めるに至り、月6日は着物を着る生活に。
これまでとりあえず着れれば何でもよかった着物も、数が必要になり、
色々な色や着物に合う帯も欲しくなってきて、
箪笥にしまわれていた祖母、母、叔母たちの着物や帯を引っ張り出してみたり、
中古のものを見繕ったり。


 そして今に至ります。
 今では、着付けの構造がわかったので、少し手直しもできるようになってきた。
 そうなると、もっともっと、きれいに着たくなる。
 もっともっと、新しい着物や帯が欲しくなる。
あー、危険。


 調べていて、きものすなおさんのYouTubeとインスタに出会った。
https://www.youtube.com/channel/UC9_jyB4wC3UXiZG7Zn9WKSA

 沢山あるので、自分が気になる部分から拝見して、試すと、
本当にきれいになっていく。
このワクワク。


 『茶遊庵』では、お稽古は洋服の方がほとんどです。
 私も茶道をまずは楽しみながら触れて頂きたいので、洋服でよい、着るものはなんでもいい(ジーンズ以外なら)と思っています。

 ですが、お点前が一通りできるようになったら、着物を着てお点前をしてみることを
おススメしたい。
 やはり点前は着物の動きをベースとしてできているため、
袖の動き、足捌き、道具の扱い、着物でないとわからない動きが存在します。

 自身も一度だけ、普段の洋服でのお稽古を後悔した経験があります。
口切茶事の時、私は壷の口切の大役を仰せつかり、先生のところでも勿論お稽古を重ねておりました。
が、当日、着物でやってみると、口を閉じる時の和紙の糊付けがうまくできず、着物の袖にべったりと。。。。
やはり普段から着物でやっておくべきだったと初めて思った出来事でした。

 着物でお点前をしてみると、洋服の時との違いをはっきり実感できて、
もっとこう手を動かす方がいい、きれいに見えるなど、新たな発見あります。


 生徒の中でも、折角なので着物を着てきたいという方がたくさんいます。
 なんと、きものすなおさんのYouTubeを見ながら、
お稽古やお茶会時に着物が着られるように頑張って着てきた、という方も数人。
 また、着物を着て出かけるところを作りたいので茶道を習いたいと思ったと体験にいらっしゃる方もいます。

 けれど、やはり、毎回は時間がない、準備片づけが大変という言葉も聞きます。
日常生活をしていると私もそれ、よくわかる!のです。

 でも今は洗える着物もあるし、エイヤっと始めてみると、
いつもとは違う自分を味わえ、選択肢が増えて楽しくなるので、
月に1回は着るとか、決めてやってみることをおススメしたいです。


 なるべくストレスにならずに着付ができるよう、
私自身が着付けを自信をもって教えられるようになりたいと思って
今、着付けの勉強をしています。


 日本の伝統である茶道、民族衣装である着物、どちらもすばらしいものです。
大人もですが、できれば小さい頃から当たり前のように身近にある環境を作りたい。


 茶道を身近なものにして日常生活の中でも一服の茶を楽しめる人が増える、
 着物を気軽に来て出かけられる、お茶を楽しめる人が増える、
 日本の伝統を海外の人に伝えられる日本人が増える、といいな。

 最近の私はそんなことを考えています。
 



着物のススメ
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/1fe9ad97d035c6c417bf1c89ed78daf0


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