「樫舎」の”ブリッジ”という名のきんとんを「茶論」で食べてから、奈良に行った時には必ず行ってみようと思っていました。
茶論 テーブル茶道の体験 その1
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8b13b866a56f2d62395947b9c585ed5b
その時、聞いた話によると、今はコロナで休止しているが、
「樫舎」の店主は出来立ての和菓子を目の前で提供したいと、4種の和菓子とそれに合う4種の茶をふるまう和菓子懐石のようなコースを催しているということでした。
そんなコースが?是非行ってみたいとワクワクした記憶がある。
10月初め、私は奈良訪問の初日に喫茶の予約をしました。
当日空いていれば喫茶も入れるようですが、コロナ下なので、予約する方が確実とのことだったので。
JR奈良駅に到着して、猿沢池近くの宿まで、道沿いのお店を見ながら歩き始めました。
途中、路地に迷い込み、宿に着く前に「樫舎」さんに辿り着いてしまいました。
見るからに味わいあるお店です。
外から見えるように、季節の和菓子が並べられていました。
どれも美味しそう~。
ちょうどハロウィンの時期で、こんなかわいい限定菓子も。
予約時間まではまだ少々あったので、まずは宿に急ぎました。
宿までは歩いて5分ちょっと。本当に近くでした。
宿に荷物を預けてすぐ、「樫舎」さんへ舞い戻る。
喫茶のメニューは2つ。
● 抹茶と季節の生菓子
● 樫舎のぜんざい
悩んだ末に、ぜんざいを選んだら、近くにいたテイクアウトのお客様が、ここのぜんざいは美味しいわよとの言葉をかけてくれました。おかげさまでワクワク感が高まりました。
昔ながらの急な階段を上り、2階席へ。
なんと貸し切り、贅沢な空間。
一階から二階にかけて、東大寺二月堂のお水取りで使われる松明が、斜めに飾られていました!
床の間には花はありませんでしたが、根がすごい竹の花入が。
ほどなく運ばれてきたのが
おぜんざいには、蓬、赤黍、粟のお餅が美しくのっていました。
美味しい豆の味、ほどよい甘さのおぜんざいでした。そして、お餅が柔らかくて美味しい~。
添えられた小種は、近江の餅米と阿波の和三盆糖蜜をぬった優しいお味。
番茶も香りよかった。
味わって、堪能して、この通り。
実は10月中旬から、和菓子のコースを再開したとのこと。
私が行った時には11時のコースが始まっており、1階カウンターで店主がお菓子を作っている様子がチラっと見えました。私が予約した時点ではまだ再開が決まっていなかったようで。。。
聞くとこの日、16時の回はまだ席が空いているとのことでしたが、正倉院展の予約が16時~だったので、今回は諦めました。
次に来るときの楽しみにとっておくことにして。
おなかが満たされたところで、秋空の下、奈良散策に出かけました。