茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

奈良紀行2 樫舎のお善哉を独り占め 素朴で深い和の味を味わう

2021-11-06 23:13:54 | 旅先にて

 「樫舎」の”ブリッジ”という名のきんとんを「茶論」で食べてから、奈良に行った時には必ず行ってみようと思っていました。

茶論 テーブル茶道の体験 その1
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8b13b866a56f2d62395947b9c585ed5b


 その時、聞いた話によると、今はコロナで休止しているが、
「樫舎」の店主は出来立ての和菓子を目の前で提供したいと、4種の和菓子とそれに合う4種の茶をふるまう和菓子懐石のようなコースを催しているということでした。
 そんなコースが?是非行ってみたいとワクワクした記憶がある。
 

 10月初め、私は奈良訪問の初日に喫茶の予約をしました。
当日空いていれば喫茶も入れるようですが、コロナ下なので、予約する方が確実とのことだったので。

 
 JR奈良駅に到着して、猿沢池近くの宿まで、道沿いのお店を見ながら歩き始めました。
途中、路地に迷い込み、宿に着く前に「樫舎」さんに辿り着いてしまいました。



 見るからに味わいあるお店です。


 外から見えるように、季節の和菓子が並べられていました。



 どれも美味しそう~。


 ちょうどハロウィンの時期で、こんなかわいい限定菓子も。




 予約時間まではまだ少々あったので、まずは宿に急ぎました。
宿までは歩いて5分ちょっと。本当に近くでした。


 宿に荷物を預けてすぐ、「樫舎」さんへ舞い戻る。

 喫茶のメニューは2つ。
 ● 抹茶と季節の生菓子
 ● 樫舎のぜんざい

 悩んだ末に、ぜんざいを選んだら、近くにいたテイクアウトのお客様が、ここのぜんざいは美味しいわよとの言葉をかけてくれました。おかげさまでワクワク感が高まりました。


 昔ながらの急な階段を上り、2階席へ。
なんと貸し切り、贅沢な空間。



 一階から二階にかけて、東大寺二月堂のお水取りで使われる松明が、斜めに飾られていました!

 

 床の間には花はありませんでしたが、根がすごい竹の花入が。




 ほどなく運ばれてきたのが





 おぜんざいには、蓬、赤黍、粟のお餅が美しくのっていました。
美味しい豆の味、ほどよい甘さのおぜんざいでした。そして、お餅が柔らかくて美味しい~。
添えられた小種は、近江の餅米と阿波の和三盆糖蜜をぬった優しいお味。
番茶も香りよかった。


 味わって、堪能して、この通り。



 
 実は10月中旬から、和菓子のコースを再開したとのこと。
私が行った時には11時のコースが始まっており、1階カウンターで店主がお菓子を作っている様子がチラっと見えました。私が予約した時点ではまだ再開が決まっていなかったようで。。。

 聞くとこの日、16時の回はまだ席が空いているとのことでしたが、正倉院展の予約が16時~だったので、今回は諦めました。
 次に来るときの楽しみにとっておくことにして。

 おなかが満たされたところで、秋空の下、奈良散策に出かけました。


 




  

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