茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

椿の"炉開き"

2019-11-09 23:53:08 | 茶の湯エッセイ
炉開きを迎えました。皆様はどんな風にお過ごしでしょうか。
 私はいつも一緒にお稽古をする方が急にお休みになってしまい、一人での炉開きとなりました。先生と二人でおいしいお汁粉と自家製しその実の塩漬けを頂いた後、初心に戻って、濃茶薄茶の平点前を致しました。少々寂しかったですが、ゆったりと充実したお稽古でした。

 
 床の間には”関 東西南北活路に通ず”と書かれたお軸。炉開きには”関”と書かれた軸が使われることが多いですが、先生のお宅のものはデザイン的にもお洒落で私は最初に拝見した時から大好きになりました。これを拝見すると、ああまた一年経った、頑張らなくてはという気持ちになります。


 そして、竹の花入れには”炉開き”という名の椿。炉開きの頃に花が満開になることからこの名前がつけられたそうですが、先生のお宅ではいつも早めに咲き終わってしまい、今年は珍しくタイミングが合ったということでした。
 ”炉開き”は雪椿と茶の自然交配によって生まれたという珍しい椿で、葉もお茶の葉に似ていて、お茶特有のカフェイン・テアニンも含むそう。確かに椿よりも小ぶりで、茶の花にも似ているように思います。
 柔らかなピンク色の可憐な花、これから始まる炉の季節を明るく照らしてくれるかのようです。
 椿について以前書いた記事を参考までに添付します。
<ご参考>
椿と侘助
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8fe40915dc0fa9fba21ad83cc53ce600

 お稽古の後、先生から灰作りのお話を伺いました。灰は茶人にとって命同様大切なものとは聞いたことがありましたが、どのように丹精するのか、具体的にお話を伺い、その一端をお手伝いさせて頂いて、また一つ茶の世界が広がった気がしました。詳しいことはまたの機会に。

 これから寒さに向かいますが、炉の季節を楽しみましょう。茶壷の結びも精進しなくては!

炉開き
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ad98c082923c2b8efa4a29f49569ef51
口切
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/c55e848eb4c8c1c840ea79ebc21fe79a
茶壷の結び

http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a6bc8e0c1692847aff35fa9006ed5279

http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/2a2732cf5147145e4ca808851d869ae2

http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ce3fd01f45644e95f3f38a5fa78c3868
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2 コメント

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なつかしく読み返しました (春旦)
2019-11-17 09:48:57
昔書かれたブログ・・・なつかしく読み返させていただきましたよ
このブログを紹介してくれたのがお弟子さん(愛称うさぎちゃん)でした
それから過去のブログを一気読み・・・笑
灰つくり・・・茶汁の残りを入れる入れないで色々ご意見が合ったことを思い出します
わたしも師匠から茶汁を入れると習い実際につくってましたねぇ~・・・笑
先日同僚の女性(裏千家をされていたそうです)からお茶の稽古に使ってと京都先斗町の駿河屋さんの菓子「豆すはま」をいただきました
さっそくいただきました
私がお茶をしているからって、お土産を買ってきてくれる・・・お茶の心遣いってつながってますね
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早いものです (m-tamago)
2019-12-02 14:28:32
春旦さん、こんにちは。
昔の記事は、お弟子さんが紹介して下さったのですね!ありがとうございます。
読み返すと、改めて勉強になったり、これはちょっと違うかなと思うことがあったり、昔の自分に出会う瞬間で、ハラハラドキドキです(笑)

灰作り、私は前の師匠に頂いた灰があるのですがそのまましまわれたままで、いい加減丹精しなければと思いつつ。

茶道にとお菓子を買ってきてくださる心遣いのうれしさ、わかります~。お茶が繋いでくれたご縁、春旦さんが素敵な方だから続いているんですね。
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