ルイ・ヴィトン、好きですか、嫌いですか?
昔、パリにルイ・ヴィトンという男がいた。職業は荷造り師である。当時のヨーロッパでは貴族やお金持ちが旅行する際に館に呼ばれて全ての荷造りをした。19世紀中頃までの旅行は主に船旅、生活用品のいっさいを荷物として運ぶことも珍しくなかった。
ルイ・ヴィトンがとくに心を砕いたのはその大切な衣装を、皺にもならず運びやすくするということだった。そこで彼は軽量な衣装ケースを考案。軽くて丈夫な材質で木枠をつくり、その中に衣装を納める。その木枠を積み重ねて荷造りすれば運びやすくなる。しかも木枠に護られているから衣装は皺にはなりにくい。
この新しい荷造り法は貴族に好評となり、彼は更に軽量で新式の衣装ケースを作ることに積極的になる。そこで、1854年、33歳の時、小さな工房を開いた。これがルイ・ヴィトンの原点である。
運びやすく扱いやすくする為には、それ自体を包むカバーが問題だった。当時は多くは革が使われたが重いし傷つきやすい。彼は麻布を何枚か重ね膠で固め、要所は木枠で補強してみた。1858年のこと。その後、貴族達はその新しい素材を使った旅行ケースを注文するようになった。
1891年、初代は世を去り、息子のジョルジュが跡を継いだ。商売は繁盛したが、この旅行ケースは真似されるようになった。そこで、コピー防止の意味で、麻布にLとVの文字をプリントし、王家の紋章でもある百合の花を添えた。これがモノグラムの始まりとなる。
貴族の指示を得たルイ・ヴィトンの旅行トランクはモノグラムのプリントによって一目でそれとわかるようになった。
日本では明治16年、洋行帰りの後藤象二郎がモノグラムの旅行かばんを持ち帰った最初の日本人となる。
ヴィトンのシリーズの中で「キーポール」がある。中央に2つの取っ手がつき、かばんの真中をファスナーで開閉するようになっているボストンバック。各種サイズがあり、ショルダーストラップも付いて、丈夫で開口部も大きいので使いやすい。しかも不用の場合は完全にフラットに畳める。
キーポールの原型は上流階級の男性が自分の洗濯物を使用人に運ばせる為に特注した鞄だったという。キーポールの名称は、Keep Allで、何でもOKの意味がある。
1986年にヴィトンが売り出したエピシリーズ。epiとは麦の穂の意味で、牛革の型押し模様が麦の穂に見えるからである。ヴィトンが革製バッグに進出したのはこの時。バッグは頻繁に長く使うものだからすぐに傷がつくようでは困る、そこで牛革を強くし傷がつきにくくするために生まれたのがエピだった。
ヴィトンはその機能性を初代からずっと大切にしてきたことを知った。だからこそブランド力だけでなく、今尚多くの人に愛されるのだろう。
昔、パリにルイ・ヴィトンという男がいた。職業は荷造り師である。当時のヨーロッパでは貴族やお金持ちが旅行する際に館に呼ばれて全ての荷造りをした。19世紀中頃までの旅行は主に船旅、生活用品のいっさいを荷物として運ぶことも珍しくなかった。
ルイ・ヴィトンがとくに心を砕いたのはその大切な衣装を、皺にもならず運びやすくするということだった。そこで彼は軽量な衣装ケースを考案。軽くて丈夫な材質で木枠をつくり、その中に衣装を納める。その木枠を積み重ねて荷造りすれば運びやすくなる。しかも木枠に護られているから衣装は皺にはなりにくい。
この新しい荷造り法は貴族に好評となり、彼は更に軽量で新式の衣装ケースを作ることに積極的になる。そこで、1854年、33歳の時、小さな工房を開いた。これがルイ・ヴィトンの原点である。
運びやすく扱いやすくする為には、それ自体を包むカバーが問題だった。当時は多くは革が使われたが重いし傷つきやすい。彼は麻布を何枚か重ね膠で固め、要所は木枠で補強してみた。1858年のこと。その後、貴族達はその新しい素材を使った旅行ケースを注文するようになった。
1891年、初代は世を去り、息子のジョルジュが跡を継いだ。商売は繁盛したが、この旅行ケースは真似されるようになった。そこで、コピー防止の意味で、麻布にLとVの文字をプリントし、王家の紋章でもある百合の花を添えた。これがモノグラムの始まりとなる。
貴族の指示を得たルイ・ヴィトンの旅行トランクはモノグラムのプリントによって一目でそれとわかるようになった。
日本では明治16年、洋行帰りの後藤象二郎がモノグラムの旅行かばんを持ち帰った最初の日本人となる。
ヴィトンのシリーズの中で「キーポール」がある。中央に2つの取っ手がつき、かばんの真中をファスナーで開閉するようになっているボストンバック。各種サイズがあり、ショルダーストラップも付いて、丈夫で開口部も大きいので使いやすい。しかも不用の場合は完全にフラットに畳める。
キーポールの原型は上流階級の男性が自分の洗濯物を使用人に運ばせる為に特注した鞄だったという。キーポールの名称は、Keep Allで、何でもOKの意味がある。
1986年にヴィトンが売り出したエピシリーズ。epiとは麦の穂の意味で、牛革の型押し模様が麦の穂に見えるからである。ヴィトンが革製バッグに進出したのはこの時。バッグは頻繁に長く使うものだからすぐに傷がつくようでは困る、そこで牛革を強くし傷がつきにくくするために生まれたのがエピだった。
ヴィトンはその機能性を初代からずっと大切にしてきたことを知った。だからこそブランド力だけでなく、今尚多くの人に愛されるのだろう。
丈夫で,使いやすく、重宝しています。母からもらったものなので、ぼろになっても、娘が使ってくれると、うれしいな。
私の先日からの夏休み、旅行の最終地はパリでした。
昨年末、パリにいたときはルイビトン本店に行ったのですが、今回はパスしました。
ビトン本店の3階?は落ち着いた雰囲気があって、大きなトランク等が飾られており素敵な空間でした。
でもパリの一般庶民はビトン持たないそうですね。
パリの空港はブランドの紙袋を持った外国人(日本人)が目立っていました。
特にヴィトンが好きでないんですが、どうしてこんな人気があるのか、知りたくなって。
でも、とても丁寧に作られていること、また日本の家紋を参考にモノグラムを作成したことなど、興味深い歴史がたくさんわかってよかったです。
庶民の私は3点ぐらいしか持っていませんが、それでもやはり、丈夫ですね!
結局、高くても長持ち、それがいちばん、という気がします。
なんでまた?ってところを(もしあれば)聞かせていただきたいな。もちろん「なんとなく」かもしれませんが、それならそれで。
出発は荷造り師かあ。知りませんでしたがなるほど、という感じですね。さしずめ今の引っ越し屋さん(荷造りしてくれる)だね。
ヴィトンは全然持っていませんし、手に入れる予定もありませんですが、エピの雰囲気は好きです。大流行したことがありましたね。
家紋でもブランド品作れそうですね。
>母からもらったものなので、ぼろになっても、娘が使ってくれると、うれしいな。
母から娘に受け継がれるブランド品、いいですね。
ルイ・ヴィトンは長く持っていて流行おくれにならないですものねー。
私はパリのヴィトンには寄った事はありませんがいい感じなのですね。
>でもパリの一般庶民はビトン持たないそうですね。
そうなんです。そのことも今日書きますからまた読んでくださいね。
六本木ヒルズでそんな展覧会があったんですか、知らなかった。行きたかったなー。
>日本の家紋を参考にモノグラムを作成したこと
え、そうなんですか?それは知りませんでした!!
>結局、高くても長持ち、それがいちばん、という気がします。
同じく庶民の私も2点のみ!高くても長持ち、しかも丈夫で流行に左右されないというのは本当にいいですよね。
私も愛用しております♪
ふふ、思惑通りですわ。
何故か、、、、それは今日のブログをお読み下さい!
>さしずめ今の引っ越し屋さん(荷造りしてくれる)だね。
そうだね。ヴィトンは引越しやさんと思うと親近感が沸くね。
>エピの雰囲気は好きです。大流行したことがありましたね。
私は大流行の際は全く興味もなかったんだけど、今エピをひとつもっていて愛用しております。なかなかよいよ。