茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

秋の夜 中棗 高島屋美術画廊探訪

2020-09-14 15:53:04 | 茶道具
 秋らしいお道具、これで最後です。

 玄々斎という名前が出てくるとつい反応してしまう私。

 玄々斎好みの中棗を見つけ、見入りました。
 前端峰春作 「秋の夜」 中棗

 「秋の夜」という名の中棗は遠目で見たら真っ黒なんだれど、菊と秋草が隠れていて、
貝の象嵌だろうか、散りばめられた露がキラリと光る。





 いかにも~と秋を主張していないところが、却ってお洒落で。
秋の夜に静かに咲く草花。耳を澄ませば虫の音でも聞こえてきそうです。


 もう一つ、原清晁作 「鹿背」 肩衝茶入。


 

 薄グレーっぽい地にポツポツと白く出ている模様を鹿の背中に見立てたのでしょうか。
色合いをみていると秋というより春めいた柔らかい感じを受けたのですが、とてもきれいなお茶入でした。


 今回も画廊の方から色々お話を伺いました。
その方は宗偏流だそうで、お稽古日でなくても先生が茶花の写真をメールで送って下さったりして、季節を楽しんでいるとのことでした。
沢山のお道具を気持ちよく見せて下さり、話もはずんで、楽しいひとときでした。


 最後に、オススメ情報を。

 来年のお勅題「実」にちなんだ徳斎の帛紗が近いうちに売り出されるそうです。
桃の実が描かれた帛紗。毎年このシリーズは結構人気だそう。
高島屋さんスペシャルの色合いもあります。
お正月にいかがですか?とのことでした。


 そして、来年の丑年にちなんで、牛をモチーフにした古帛紗、出し帛紗。
ちょっとペルシャ風?



もう新年のお話、そんな時期なんですね。

 今年はコロナであまり季節を味わうことなくあっという間にここまできてしまいましたが、
移りゆく季節を楽しみましょう。

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