最近、臨床心理学者の河合隼雄さんの本をよく読む。
心理学を勉強し始めると、ユング心理学を日本に広めた人
ということで、河合さんは有名であり、専門書でも河合隼雄の
名前がいたるとこに出てくる。・
「心の深みへ」という本の中でこんな一節がある。
「よく『今の若者は活気がない』なんて言われるけど、
それは嘘です。いまの若者はたちはもっといろいろな
ものを吸収して力を蓄えていて、イデオロギーで感じる
のではなく、コスモロジー(宇宙観)によって感じ
あうのだと思います。イデオロギーというのは自分を
除外しているでしょう。自分は外からものを見ている。
その点、コスモロジーは自分が中に入っている。
自分を入れて自分を見なおすと、自分が悪い面も
もっているし、自分にはいやな面もあるということが
わかってくる。自分のずるいところも見えてくるから、
どこかで挫折する場合が多いけれども、いまの人たち
はいろいろなものを吸収し、うまく生きているような
気がします。」
このところを読んでいて、感じたのは
人間は心的に成長していて、「イデオロギー」から「コスモロジー」
へものの見方がステージアップしている。その成長することで
自分についての矛盾をも含めて感じてしまっている。
最近の「うつ」だとかの心身的な不安定な状況について
なんとなくこの河合さんの考えがうまく言い当てているように思います。
臨床心理士河合さんの着想に共感します。
私は心理学の勉強も放送大学で勉強をスタートしましたが、
来週から本格的なカウンセリングをテンポラリーですが、
実際にやらせていただくことになりました。
いろいろカウンセリングの実践で経験を重ね、
学問的なカウンセラーとしての実力を養っていきたいなと思います。
認定心理士がんばります!
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