渋沢栄一を書いた、「雄気堂々」上下を読み終えた。
ちょっと中途半端で、城山三郎さん、本当はもっと書きたかったのかな
と思ったりしました。新聞紙上で1年間連載だったそうです。
もう1年書くとよかったかもしれません。
40歳代で話が終わってしまいます。
それにしても江戸から明治へと時代の変革期、いろんな人が
その人なりのさまざまな活動をする、何か大変だったけど、素晴らしい
時代で、日本新しく生まれ変わる時代の勢いを感じます。
三菱とか三井とかの生まれる状況、西郷、大久保、木戸、板垣など
明治の私の知っている著名人が小説の中に出てきます。
こんな時代に、封建社会から、株式会社を実際に日本社会に定着させていく、
「日本資本主義の父」と言われる渋沢栄一、すごいですね。
でもそういわれるには、それなりの人との出会い、仲間とのつながり
があり、そして運もあり、それに本人の能力、実力も含め、
時代のあやなすあやがあるのと、彼の主義主張が小さな利益でなく、
社会の利益を求めた、崇高なところがあったからこそ、ここまで
評価されることになったのだと思います。
江戸から明治、志を持ちつつ、世に出ることなく、散っていった
若者たちの犠牲もある意味明治、近代日本を作り出してきたことが
よくわかります。
こういう時代のエネルギー、日本に今一度よみがえれば、更に
次の新しい時代に生まれることができるのにと思ったりしました。
でもそのエネルギーは戦争であったり、激しい競争の中で
生まれてくるもの、そんなことになるのも嫌ですが、でも何か
志の高い人が出てきてほしい。!!!
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