面白い記事が日経新聞にあった。
風見鶏
「佐賀の勝敗 分けた一言」というタイトルで書かれている。
先日行われた佐賀県知事選
序盤戦は与党の支持する陣営が有利だったようです。
微妙に空気が変化しはじめ、与党自民党は楽勝ムードから
追い上げられているということで、現役閣僚らが次々と選挙応援に佐賀に入る、
そんな中、後半戦になって空気が変わっていったという。
変化の決め手になったのは次の言葉だという
「佐賀のことは佐賀で決める」
「佐賀には誇るものがたくさんある。佐賀を東京にしてどうするんですか」
投票の2日前、与党の反対派の集会で、取材の記者に高齢の男性が
話しかけてきたという。
「菅、知っとる?悪いやつだって?」
それを聞いて記者は
明治の初めに負け戦覚悟で「佐賀の乱」を起こした江藤新平が乗り移った
かのように感じたという。
佐賀に東京を押しつける菅義偉官房長官に、一泡吹かせたい。
そんな気持ちが浸透して、選挙がひっくり返っていったようだという
ことが書いてあった。
権力者、力を持った人たちが自分の力を過信して、その考えを押しつけようとする。
地元の人はそれを肌で、感じとって、強い反発を起こす。
これは沖縄でもそうですね。
政府は少数意見を丁寧に聞いて、きめ細かい対応をする必要があります。
今回のイスラム国問題、日本のリスク管理能力不足を本当に感じました。
安倍さんの不用意な、というかそういうことを言えばどうなるかという
リスク管理がまったくないまま、発言してしまったとしか思えません。
それ以後の慌てふためき加減をみていると、それを思わざるを得ません。
江戸時代の「お上」の発想ですね。もう少し戦略的な、じっくりと考えた
外交をしてもらいたいですね。
安倍さんの集団的自衛権、お隣との国との不都合な対応、その中で、
中東歴訪、そしてあの中東での援助問題発言。
とても人道支援を訴えた演説には聞こえません。
どうして、中東での争いに積極的に関与しようとするのかその意味が
わかりません。
積極的に右寄りに舵を切ろうと思っているとしか思えません。
考え方はいろいろあっていいのですが、権力者が自分の裁量、判断だけで
物事を決める、ルールと話し合いを前提にしてもらたい。
閣議決定だけで、日本の針路を議論しないで決めていくこの
政治の今の手法には問題があると思うのですが・・・
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