誓いは感情に敵わない
2023年03月12日(日) 03時31分41秒
だから、誓う者は驕る者であり、無反省で高慢だ。感情に負けて誓いと約束を破り、しかも平然としている。それどころかじぶんの弱さであるものを正当化し誇る。この「誓い」と「平然」によって、二重に高慢を自証している。「いっさい誓うな、然りと否とのみを言え」という言葉は、絶えざる懺悔によってのみ人間は生きることができる、神と関係(直面)しうる、ということを言っているのだ。
誓って約束する者は、じぶんの器を測っていない、というより、器のある者は誓ったり約束したりしない。
忠実とはこれとはまったくちがうものであり、反省と懺悔と、反復的再生への期待という、信仰的運動の生を生きることよりほかのことではない。