この時期に自然公園や花壇などで良く見られる蝶を紹介します。
巻頭の写真は蝶の中でも美しい部類の姫赤立羽(ヒメアカタテハ)で、この時期の良く見られる蝶です。まもなく世代を引き継ぐために、食草などに産卵をする姿が見られると思います。
下は褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)で、翅の表の模様の一部が豹に似ていることからこの名前があります。
並揚羽蝶(ナミアゲハ)は良く見られる蝶で、大きいので人気の蝶です。翅の模様の一部に数筋の線が縦に伸びています。
下はセセリ蝶の仲間で茶羽挵(チャバネセセリ)で、翅裏の白い点の模様が円形になり、この模様が縦に直線的に並んだのが、温暖化の影響で数を減らしているイチモンジセセリです。
シジミチョウの中では紅色の美しい、その名も紅小灰蝶(ベニシジミ)で、自然の中では普通にみられる蝶です。
上の紅小灰蝶と同じシジミチョウの仲間で大和小灰蝶(ヤマトシジミ)で、これも良く見られる蝶です。
同じく、シジミチョウの仲間の燕小灰蝶(ツバメシジミ)です。個体数は少ない方ですが、翅の先端の突起を燕尾服に見立て燕の名が付いたようです。
同じくシジミチョウの仲間の、裏波小灰蝶(ウラナミシジミ)で、翅裏の模様が波模様であることから名が付けられています。
紋黄蝶(モンキチョウ)、シロチョウ科の紋白蝶の仲間で、黄色の翅裏には丸い紋があります。
筋黒白蝶(スジグロシロチョウ)、ちょっと見には紋白蝶に似ていますが、翅には黒い筋(筋黒)が目立つことからこの名前があります。
秋の蝶は、その命を引き継ぐため繁殖期に入り交尾している姿も多くなり、冬場は蛹や卵で過ごします。が、最近の温暖化により越冬する蝶も増えているようです。