MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

大空を割く山藤

2016年04月30日 | 写真俳句

ある自然公園の山藤は、杉の大木の頂きまでに成長し、
見事な花を咲かせているが、
この藤の花が散るころ当地の盛春は終わりを告げる。
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藤の花と新緑の園

2016年04月29日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


やや強い北北西の風が吹いた一日だったが、
乾燥した空気は清み、久し振りに遠景を浮き彫りにしてくれた。

午後からは快晴となって、直射日光が若葉を輝かせた。


風が強かったため外出には適さなかったが、
真っ青な青空の下で撮りたい被写体があったので、
いつもの大町公園へとでかけた。
その一つが、今満開の「山藤(下の写真)」である。


やや早めに咲いた「せせらぎ園」に面した山藤は、
最盛期を過ぎたのか今日の強風で散り「生花の絨毯」のごとく、
せせらぎ園の遊歩道を飾っていた。


「ばら園」にある「藤棚」の藤もほぼ満開で見ごろになり、
周辺を花の香りで包んでいる。


目的の藤の花を撮り終えたあとは、いつものように園内を一周。
公園内の一番北にある東屋(参の東屋)周辺は相変わらず蝶が多く、
スジグロシロチョウ、ツマグロヒョウモン、ベニシジミ、アオスジアゲハなどが見られる。
下の写真はアオスジアゲハ。


真っ青な空をバックに、アカメガシワの新緑を撮って見た。
青空と緑の葉に、枝の先端の赤い若葉がアクセントになっているのだが・・・


園内はゴールデンウィーク初日とあって、子供連れが多く見受けられたが、
風の強い日は、枯枝などが飛んで来ることもあるので注意が必要である。

巻頭の写真は大町公園近くの民家の前の花壇で吸蜜していた「ナミアゲハ」で、
花は「赤いスイトピー」。
単に揚羽蝶といえばこの並揚羽蝶のことで、黄揚羽とは非常に良く似ているが、
表翅の肩部にある模様が「縞模様」となっている。

参考・黄揚羽は4月18日の記事に掲載してあります。
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蝮草、蓮華草、酸模などの花

2016年04月28日 | 21世紀の森と広場で(松戸)


昨日の「21世紀の森と広場」散歩では、
珍しい「蝮草(マムシグサ)」の花を見ることが出来た(巻頭の写真)。

写真から判るように、茎は薄い皮で覆われており、
その色模様がまるで蛇の抜け殻のようである。

苞(仏炎苞)はやがて紫色に変化するようであるが、
全草が有毒で、特に球根はその毒性が強く、
その汁に触れただけで炎症を起こすという。


下の写真は同じ場所で昨年9月12日に撮影したトウモロコシ状の果実。


「蓮華草」
蓮華草が満開状態で、様々な花虻や蜜蜂が吸蜜していた。
ただ花虻などが花に止まると、虫の重さで花が傾くため、
良いアングルが取れず、虫たちの写真は撮ることが出来なかった。


「蓮華草の果実」
すでにマメ科のようなサヤ状の実をつけていたものもあった。


「蓮華草・白詰草・地縛り・茅花」
湿田の傍らでは、蓮華草、白詰草、地縛り、茅、の花が混在して咲いていた。
(茅の花は普通は茅花=ツバナと呼ばれることがおおい)


「ポピー」
ポピー畑ではポピーが数輪咲き始めていた。


「酸模(スカンポ)の花」
野草園ではスカンポが咲いていたが、
肉眼では見えないほどの小さな花で、マクロ撮影して何とか確認できた。
小さな花はまるで珊瑚虫のようである。


明日から始まるゴールデンウィーク、
すでに各地にある国際空港は混み合って居ると言う。
この時期、海外の観光地は日本人が多くなるので、
判らないことは現地人に聞くよりも、日本人に聞いたほうが早いことがある。
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「21世紀の森と広場」の金蘭、麦藁蜻蛉、螻蛄など

2016年04月27日 | 21世紀の森と広場で(松戸)


ママチャリの後部タイヤ交換は1対のネジが余ったまま完成し、
昨日は大町公園往復を試乗したが、タイヤがやや泥除けを擦っていた。
それを今朝修正し、早速日用品などの買い物へ・・・。

買い物ついでに「21世紀の森と広場」を久し振りに散歩。
調べてみると3月16日以来の訪問で、梅や桜は終わり八重桜が満開だった。

4月29日の「昭和の日」には園内で、「盆栽展・パークセンター2階」や
「緑と花のフェスティバル・場所:つどいの広場」があり、
農産物の生産者直売があるようである。

アウトドアセンターのある「北口」から入園。
アウトドアセンターの側道を過ぎると、
疎林の中のあちこちに「金蘭」が咲いていた。


中には5~6株が纏まり、まるで「花束」のように咲いているものもあった(巻頭の写真)。

側道を下っていくと「野草園」に出るが、
野草園では様々な植物を撮り、撮っているときに、
今年初となる「麦藁蜻蛉(塩殻蜻蛉の雌)」の未成熟個体に出会った。


更に、千駄堀池岸では「塩屋蜻蛉」が群れていた。
麦藁蜻蛉によく似ているため、間違う人も多いが尾に大きな違いがある。


階段状のコンクリート護岸では「螻蛄(ケラ)」が闊歩していた。
田舎では良く見かける昆虫で、夏の夜などには飛んで来て部屋に入り込むこともあったが、
子供達にとっては捕まえたときに遊べる愛玩昆虫の一つでもあった。
私にとっては数十年ぶりの出会で、何か懐かしいものを感じた。


「みどりの里」では「燕小灰蝶(ツバメシジミ)」「褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)」「黄蝶」が見られた。

「燕小灰蝶(ツバメシジミ)」
あちこちを飛び回り産卵行動をしていた。黒地の翅に周りの白い毛が美しい。


「褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)」
蒲公英の花を飛び回って採餌していた。


「黄蝶」
カラスノエンドウの花を中心に採餌していた。別の個体では産卵行動も見られた。



久し振りに公園散歩の常連さんである「元教師」にも出会うことが出来た。
公園を散歩すること15年目と言うことで、
最初のうちは義務感のような散歩だったとのことだったが、
最近は四季の変化などが面白く、
「21世紀の森と広場」を散歩することが楽しみとのことだった。
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黒揚羽、青筋揚羽、小三筋蝶、山早苗蜻蛉の採餌、赤縞刺亀など

2016年04月26日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


何気にラジオを聴いていると「夕方ニュース」の言葉が・・・・
で、外を見るとまだ明るく感覚的には4時ごろの気分でとても「夕方」ではないのである。

いつの間にか日は伸びていて、調べてみると今日の日没は18時24分だったから、
5時から始まる「夕方ニュース」には違和感も感じられたが、
日々の変化に私のほうが追いついていなかったということなのかもしれない。
ちなみに今日の日の出時刻は4時54分だったので、
5時に起きても「日の出」は見られないのである。

今日も公園内は暑く、半袖シャツ一枚での逍遥となった。

園内に入ると、まず「コミスジ」が出迎えてくれた。
目の前を飛んでいたのだが、止まった先は10mほど先の葉の上。


コミスジを追っているときに現れたのが「アオスジアゲハ」と「クロアゲハとキアゲハ」、
クロアゲハとキアゲハは通過してしまったが、アオスジアゲハは吸蜜に入った。
立止まって撮って居ると足元近くの花までやってきた(巻頭の写真)。

アオスジアゲハを撮って居ると今度は「ヤマサナエ」が飛んで来て止まった。


同じことが4~5mの範囲で繰り広げられたので慌ててしまったが、
昆虫の多い大町公園でもなかなか無い展開だった。

そのまま大池周辺まで逍遥し、ベンチで休んで居ると、
20mほど先のムラサキハナナで「クロアゲハ」が吸蜜を始めた。
刺激しないようにゆっくりと近付き3枚の撮影に成功した。


帰りがけには初見である「ヤマサナエの捕食」シーンに出会った。
捕らえられていたのは花虻か蜂の仲間のようである。


本日初見の昆虫。

「赤縞刺亀(アカシマサシガメ)」
離れていても判るほどの派手さで、昆虫世界の彩色の不思議。
名前のようにむやみに掴むと「刺される」危険性がある。


「コブヒゲカスミガメ」
余りに小さかったので、幼生であろうと思ったが、
調べてみると成虫で体長は5mm程度。


小さな昆虫も多く興味津々なのだが、現在所有のレンズでは無理で、
1:1で撮ることの可能なマクロレンズが必要かも知れない。
が・・・・そこまで入り込むほどの時間的な余裕は無い。
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