MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

厳冬を生きる小さな命(越冬する華麗な蝶たち)

2019年12月14日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


先ずは巻頭の写真で「集団で越冬する紫燕(ムラサキツバメ)」
大町公園(長田谷津)では以前からこのような蝶の越冬する姿が見られ、
数年前は20頭以上の越冬集団を見ることができた。
羽の先端に尾状突起と呼ばれる突起があり、この突起が燕尾服のようであることたら「燕」の名前が入れられたといわれる。

紫燕は真冬でも暖かい日差しがあると、越冬地を離れ、
日差しのある暖かな葉の上で羽を広げている姿を見ることができる。


紫燕の集団越冬地近くでは、1頭で越冬している「紫小灰蝶(ムラサキシジミ)」を
見ることができたが、基本は集団で越冬することが多く、1頭での姿は珍しい。


紫小灰蝶は名前のように、羽を開いたときの紫が美しい。


紫燕の近くで越冬していたのが「裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)」
羽の裏側が銀色ということで、この名前があるという。


同じ日に、羽を広げていた雌の裏銀小灰蝶で、雄は白い部分が赤いオレンジ色。


以上が昨日の大町公園で撮影した蝶の個体。

天狗蝶(12月3日撮影)
口吻が突き出ていて、天狗の鼻のようであることから名付けられた。
大町公園では滅多に見られない蝶の一種である。


瑠璃立羽(ルリタテハ・12月3日撮影)
黒地に瑠璃色の模様が美しい。


褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン・12月3日撮影)


このほかに、ベニシジミ、キタテハ、モンシロチョウ、キタキチョウなどの姿も散見されるが、昨日のように20℃近くまで気温が上がると、越冬蝶の撮影チャンスも高くなってくる。

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