「諸外国では女性の大臣が多い」「首相が女性の国も沢山ある」
「だから日本も女性の閣僚をもっと増やすべきだ」などと言う意見があります・・
ナンセンスな意見ですね。
歴史の違う諸外国と比較して、ものを言うのは「蝉の春秋知らず」ですね。
女性の首相や閣僚の多い国にはそれなりの理由があります。
戦争や内乱などで多くの男性の人材が戦死している国・・
社会体制で男女共に働くことが普通だった国・・
我が国には、「お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に」の話があります。
山には、熊も猪も山賊もいて危険です。川にはワニもピラニアもいませんので比較的安全です。
このように「男は狩に、女は家庭を守る」「男は戦争に、女は銃後を守る」の伝統が今もあります。
この伝統は男尊女卑の思想からではありません。
女性の命を男性が守るという本能が根底にあります。
民族と民族の戦いで女性が殺されると民族自体が滅亡してしまいますから・・
第二次大戦で原爆投下により、女性も子どもも赤やんも無差別に殺されたので、日本が消滅する恐怖で
無条件降伏をしました。
戦後の復興は当初、8割以上、女性の頑張りで成し遂げたといえます。
まず家庭の復興からです・・
以後、徐々に復員兵が故郷に帰り、子どもが生まれ、戦後のベビーブームとなりました。
しかし、戦後復興の現場は建設土木の仕事で戦場と同じ危険が伴うことが多いため、男性の仕事とされ、女性は銃後の守りでした。
その頃は、夫婦共稼ぎは旦那に甲斐性がないからだという目で見られました。
妻は企業戦士である夫を支え、子育てに専念することが美徳でしたね・・
ですから、女性が社会進出するには並大抵のことではありませんでした。
しかし、社会が拡大高度化して、労働力が不足するようになり、家庭にいる専業主婦に目を付けた政府が
男女雇用機会均等法を1985年制定しました。
現在の男女共同参画社会基本法が定められたのは1999年で、わずか20年前です。
ですから、現状で総理や閣僚の半数を女性でと言われても、女性議員そのものが少ないのです。
女性議員と言っても、元議員の奥さんや娘さん、中には現議員の奥さんもいます。
あと、テレビデで名前が売れた人などですが、限られた環境の人でないと立候補できない環境です。
数少ない女性議員なのに不倫や選挙違反やパワハラや失言などで失笑を買っています。
「このハゲ~」は今でも許せませんね・・・
閣僚になっても不勉強で失脚してしまいます。 女性議員の先駆けが失速していては話にもなりません。
このような有様では、女性宰相や閣僚というのはまだまだ先のようですね・・・