この日は兄、両親、私、1時間だけ義姉で作業しました。
網張は兄、母、私の3人で作業。
ま、私は棚の下でアルミ製のハシゴを持ってアッチコッチ走り回って、合間にスズランテープで結紐の束を作って、時々展張時に引っかかった網を竿で突いて外して、隙間で摘粒しながらなんですけれどね。
この日はシャインマスカットの本摘粒を初めてしました。
↑本摘粒前
↓本摘粒後
これまで実家のシャインマスカットは、本摘粒をしない栽培方法でした。
その分、写真の本摘粒前の状態で生育していまして。
粒は市販のモノより小さくなりますが、樹上完熟なので糖度は極甘という方法です。
だがしかし今後の値崩れが懸念される品種ですから、今年から本摘粒をすることにしました。
それでも45〜50粒程度は残しますから、巨大粒にはなりません。
地域によりますが、シャインマスカットは二段栽培が可能です。
一房の下の方と上の方で、ブドウを2回収穫するという方法です。
二段栽培が可能ということは、市場に長期間にわたって出荷できるので、やはり値崩れの原因にはなります。
実家の果樹園の場合、対面販売の直売所の開設期間が50日くらいなのでさすがに二段栽培はやりません。
そして兄にシャインマスカットの本摘粒について教えてもらうものの「俺だって初めなんだから、正解なんて分からねーよ、質問するンじゃあねーよ」とのこと。
うーん、困ったヤツめ。
と内心では思うものの「へーい、仰せのとおりにやっておきまーす」と悪態をつく妹の私でした。
このあとは藤稔(黒系ブドウ)の本摘粒もしました。
↑藤稔の幹
縞模様なのは、木の表皮を剥いたから。
前々から剥けている場所は白っぽく、今回剥いだ所は茶色っぽい色合いです。
表皮は自然と剥けて来るので放っておいてもいいのですが、虫の住処にはなってしまいます。
今年はカメムシ発生注意情報もあるので、剥いてある方が良かろうと思いました。
↑休憩中の目印
ハサミを枝や棚の鉄線に引っ掛けて置きます。
目印用のアルミ線も用意してもらっていますが、小さな子どもがいる訳でもなく、大人が数人いるだけなら、これで十分な目印になります。
ブドウの本摘粒は近正(ちかまさ)のブドウ鋏を使っています。
ブドウ鋏には、ソリ刃というカーブしたタイプとストレートタイプがありますが、私はストレートタイプ派。
ブドウ鋏の代わりにアルスのシャープクラフトを使う方もいらっしゃいます。
本摘粒は、長時間細かくハサミの開閉をしますから、自分の手に馴染むモノを使うのが一番いいと思います。
さて、この日は昼休みに果樹園間を繋ぐ野良道を少し片付けました。
野良道は、ほぼ獣道みたいな狭い通路で、丘の上と下を繋いでいます。
時々兄が草刈り機で刈ってはくれるものの、片付けはあまりしないので竹箒で掃いたり、畑から流出した土が堆積していたり。
父の足が少々悪くなって来たことで、時々杖を使ったりしています。
それでも時々転んでしまったり、なかなか父の歩行が思うように行かなくなってきました。
私が今シーズンのお手伝いを始めて2か月。
その間にも少しずつ衰えてきています。
今のところ転んでもアザやちょっとした擦り傷で済んでいますが、本人が痛い思いをするのもちょっと気が引けます。
家族経営の農園ですから、圃場整備が行き届かないのは仕方がありませんが、父が少しは歩きやすい圃場となるよう、私にできることはやっておこうかと思いました。
次回も楽しくお手伝いしたいです。