ふぅ、暑い!
そう言ってしまいそうな勤務状況です。
室内のデスクワーク中心でもこの調子です。
さて、今日はお客様から「今日はなんの日か知ってる?」と尋ねられました。
すかさず「広島原爆の日です」とお答えしたら、「ボクはね、疎開してたの、9歳だったのにその日のことは全然覚えていなくてね、日本が負けたことだけしか覚えていないんだ」とおっしゃっていました。
玉音放送を聴きになったそうですが、全然意味が分からなかったとか、広島のことは随分後になってから、新型爆弾が落ちたって聞いた気がする、でも全然覚えてないんだ、と。
そう言って、原爆や終戦関連の資料をご覧になりたいとのご要望でした。
そしてふと気が付きました。
私は疎開していた人が身近に本当に少なかったです。
そのため疎開経験を聞く機会が殆どなかったのだと気が付いたのです。
例えば愛川欽也さんがテレビで疎開経験をお話しされていたのを覚えています。
あとは新聞の投稿欄で読んだ覚えもあります。
今年2回一緒に箱根旅行をしたメンバーの1人、私の叔母のお姑さんは、川崎空襲で自宅が全焼したり、学校帰りに防空壕に飛び込んだ話をしてくださいました。
家が無くなったので、私の実家近くに疎開した経験も聞きましたが、家族で疎開したので子どもだけの疎開ではありません。
お客様からお聴きした学童疎開の話は、経験者から初めて聞いたお話でしたから、私にはとても貴重な経験でした。
こういったお話を伺えるのも、パートタイマーと言えども、今の仕事をしているからなのです。
8月になると、資料室には戦争関連の資料をご覧になりたい、とおっしゃる方々が増えてきます。
図書館ほどたくさんの書籍はありませんが、関連資料をご用意してお待ちしております。