この日は私が実家に到着すると、兄がキンカンの収穫をしていました。
柑橘類はトゲがあって収穫はちょっと痛い思いをします。
心優しい兄は「収穫はオレがやるから枝から実を切り取って」とのこと。
実家は丘陵地の果樹園ですから、基本的に平らな果樹園は殆どありません。
キンカンも傾斜地に植わっていますから、実を1つずつ収穫とはいかず、枝ごと切り取って、さらに実をとるという具合です。
その後も兄は晩柑類の収穫をしていました。
私はその間、キンカンの袋詰めなど。
あとは兄と2人でビワの剪定枝片付けを少々。
メイン農産物の花粉採取用果樹の剪定と剪定枝片付けも。
これらは何の作業と表現しづらく、果樹園女作業というべきかなぁ?
よく家事の雑務を「名もなき家事」と表現しますが、これらは「名もなき農作業」とでも言えばいいのかもしれません。
その後はイチジク園の整備でした。
イチジクへの施肥をしてから、除草シートの展張です。
今回は丘陵地の駆け上がり地形の果樹園。
イチジクは反収は高いのですが、実家の労働力ではこれ以上広げられない果樹とも言えます。
除草シートは1度はいであるので、そこに施肥。
これまでの除草シートは根元に巻き付けるように敷いて、通路は新しいシートを張ります。
除草シートを固定するピン(テントのペグのようなもの)を金槌で叩き込む作業がなかなか大変でした。
駆け上がり地形ですから、固定ピンを打ち込む時に踏ん張りが効かなくてズリズリ滑り落ちそうになることも。
とくに傾斜地に敷いた新しい除草シートは、膝をついて作業すると少々滑りやすかったです。
この展張作業は昨年1月にも経験していますが、昨年の敷き方では収穫期の除草が大変でした。
今年は昨年よりもミッチリシートを敷き詰めたので、少しは楽に作業できることを願うばかりです。
午後は剪定枝のチッパー処理。
かなり処理しましたが、まだまだ剪定枝がドッサリと積んであります。
いつかは終了するにせよ、賽の河原のようです(疲)
さてちょっとの時間でしたが、初めての作業もありました。
メイン農産物の芽づくりです。
短果枝剪定という剪定をした人工授粉不要の品種は、その芽1つ1つを今から手入れをします。
もう花が咲く季節に向けた作業です。
早いなー、もう次の収穫に向けて始動しているのか、と。
さてこの日、午前中は母が胃カメラ検査を受けていました。
ポリープが1つあって、病理検査をすることになったそうです。
母は不安がっていましたが、半年間で父の入院から葬儀までを経験したのですから、ポリープくらいできていても私にはなんの驚きもなかったんですけれどねぇ。
母から父が使っていた手袋を頂きました。
私は平均身長程度しかありませんが、手は大きいので、父のサイズでも使えます。
ちょうど黒い手袋が欲しかったので、使わせてもらおうと思います。
そしてこの日、F叔母から頼まれていた奉納襷をお地蔵さまにかけてきました。
赤い襷はF叔母の孫Tちゃん、白い襷は同じく孫Hくんの奉納襷。
昨年大晦日に切り裂きジャックによって始末されてしまったので、Tちゃんの襷は2度目の奉納になります。
Hくんは昨年初冬生まれなので、Hくんに合わせてTちゃんの分も奉納となりました。
これは代参ということになるので、祖母と一緒に奉納してきました。
私にとっては従弟の子ども達ですが、祖母にとってはひ孫達ですから。
地元のお地蔵さまに襷を奉納するのは、昔ながらの風習です。
切り裂きジャックに切り刻まれた奉納襷を思うと私は本当にイヤな気分になります。
これからもこのお地蔵さまに襷を奉納してくださる方が増えますように。
ボロボロの襷でいっぱいになるくらい、着膨れしたお地蔵さまの姿は、当地にたくさん子どもが生まれた証。
そういうことに思いが至らない切り裂きジャック。
ただ「汚らしいから」という理由で切り裂いて廃棄したそうですから、世も末だ、としか思えません。
次回も楽しくお手伝いしたいです。