自宅からバスで向かったのですが、ちょっとばかり乗り物酔いになりました。
実家の風習でお彼岸にお墓参りに行くのは、親をなくした場合のみなので、私がお墓参りに行くのは珍しいです。
今回は祖母が私とおしゃべりしたらしく、電話をくれたので行くことにしました。
じつは母がある写真集に昔の写真を提供して、その写真集が届いたので一緒に見たかったそうです。
私の実家は、今は住宅地の中に畑が点在する地域なのですが、昭和50年くらいまでは、最寄り駅から実家までもアスファルト舗装道路は少なかったそうです。
雨のに駅に行くには長靴でないと歩けず、駅に着いてから靴を履き替えるため、駅に下駄箱があったと聞いたことがあります。
最寄り駅は東急田園都市線にあります。
この沿線は昭和50年代の終わりに「金妻」の舞台になった場所です。
金妻の登場人物たちが駅で長靴を履き替える風景はなかったので、いかに急速な変化があったのかお分かりになると思います。
さてお墓参りは1人でお寺さんに行きました。
何しろ小規模なお寺さんで墓地も狭いので、子どもの頃はこれが普通と思っていました。
それだけ元々の人口が少なかったと言えます。
トップ写真は、桜ですが品種は失念しました。
私の実家がまだ植木の苗木生産をしていた頃の名残で、桜の木がところどころにありますが、今では品種が分からないみたいです。
さて地元の名産、梨の花はそろそろ開花が近いようです。
この弓なりの形は誘引(ゆういん)と言います。
この樹は、長果枝剪定(ちょうかしせんてい)という剪定方法です。
私は農業ボランティアの講習を受けたことがあるので、長果枝剪定のやり方はわかります。
でも、実技になると途端に迷いが生じるのです。
教科書通りの枝ぶりの樹なんてほぼありません。
果樹は毎年の積み重ねで樹形を作って行くので、前年に失敗していると当年はどうしたらいいか分からないし、翌年はもっとダメダメになって取り返しがつかない…なんてことばかりです。
今年は暖冬による早期開花なので、梨づくりは苦労するだろうな、と感じました。
もちろんどの農産物も今年は、遅霜に当たったら大損害になりそうです。
アマビエちゃんの出現で6年間は豊作、という言い伝えがありますが、たぶんそうならないと思っています。
何事も平年並みの気候でないと、農産物は安定生産が難しいのが現実ですから。