この日は朝から母に溜息が出ました。
前日午前10時前に実家に届けた父用の毛布を入院先に届けていなかったンです。
あれほど「父が寒そうにしているンだから早く届けて」と言ったのに。
母には「お母さんは寒ければ着込めるけど、お父さんは寝返りすら難しいンだよ。寒い思いをしてかわいそうだとは思わないのかっ!」と。
たった歩いて10分の父の入院先になんで届けられないのか、私には理解不能です。
すると母がグチグチ言い訳をするので「自分で届けられないならなんで私に頼まないの?お兄ちゃんにも頼めないの?それすらお母さんにはできないの?」と。
私には深い深い溜息しか出ませんよ、まったく。
塩が効いてない人生を送ってきた母にはムリなことだったんですねぇ。
そして私が今から父に届けてくると言えば、これまた母がヘソを曲げる…。
気を取り直して、まずは果樹苗の植え付けから。
苗は前年に仮植えしておいた新苗を掘り上げてから本植え付けをします。
掘り上げた8本中3本は根コブができていたのでその場で廃棄。
兄曰く「ハズレの苗木屋だな…」だそうで、九州の苗木屋から取り寄せたけど使えない苗木だったと肩を落としていました。
そんなこともあるので、新苗をいきなり本植え付けしないモノなんです。
植え付け場所がポッカリ空いてしまったので、ここは何か他のモノを栽培するかもしれません。
そのあとは、コンフューザー外し、剪定枝の太枝切り、剪定枝の束ね、癒合剤塗布を繰り返していました。
この日は2本主枝の剪定作業でした。
剪定が終わると、こんな感じ。
剪定は農業者の腕の見せ所です。
やっぱりほれぼれする美しさです。
私は子どもの頃から果樹や植木の剪定を間近にみてきたから、この状態が好きです。
果樹は実がなってこそ…たしかにそうなんですけれど、醍醐味は剪定直後の樹姿なんですよねぇ。
関東地方だとだいたい今頃から剪定するモノですが、東北地方だも春先3月頃の作業だったりするそうです。
それを思うと、関東地方は剪定作業に十分な時間をかけることができます。
雪深い地域での経験がないから私は文献や報道でしか分かりませんが、栽培方法も随分違うみたいです。
それに私の実家も、25年くらい前とは施肥方法が時期も量も全然違いまして。
以前なら10〜11月はお礼肥えと言って、施肥シーズンです。
今はこの季節の施肥はしませんからねぇ。
兄との作業の合間にちょっと話したりするのですが、今は農協の理事選に向けていろいろ兄も大変みたいです。
兄は理事選の推薦委員ななので、地域の中での揉め事やその火種がいろいろと悩ましいらしいです。
私なんて面倒くさいことが大嫌いな性格ですから、キッパリと断ることは断る、できないモノはできないと言う主義です。
だがしかし心優しき兄は、ボヤくばかりです。
ボヤくくらいなら、本人に言いなさいよ。
そう私が言ってしまうと兄は「イヤイヤ、やっぱり根回しが大切でさぁ…」とまたボヤき始めるのです(苦笑)
わが兄は農協さんの理事になることはないでしょうし、そのお鉢が回ってくるまで寿命があるのかどうかもわからない状態ですからね。
次回も楽しくお手伝いしたいです。