日本は幸いなことに戦争に参戦せずに戦後74年を迎えようとしています。
「show the flag」と言われたのは、1991年の湾岸戦争の時、もう28年も前のことです。
紆余曲折はあってもこの国は戦争放棄して平和主義を貫いて護憲の状態にあります。
ふと第1次世界大戦の最後の従軍者という報道を思いだしました。
第1次世界大戦は1914-1918年ですから、戦争自体が100年以上前で、従軍者となれば+15才以上です。
私の覚えでは、もう10年くらい前に「〇〇国の最後の従軍者が亡くなった」と次々に報道されていた記憶があります。
たぶん、日本における「最後の戦争従軍者」の報道もあと10年ないし20年で聞くことになるでしょう。
その体験談を聞けなくなるのは本当に残念なことです。
経験者が自ら伝えること、そして受け止める側も本当の言葉を聞くことに、私は非常に価値があると考えてるからです。
そして私は戦争体験談の語り手が増えることを望みません。
いずれ最後の従軍者以外にも、学童疎開経験者、空襲体験者、被爆者がお亡くなりになることでしょう。
おそらく私の寿命よりも、その方々が先にお亡くなりになり、私はその報道を見聞きしても静かに受け止めていくでしょう。
それはこの国が戦争に巻き込まれずにいるということになるからです。
自衛隊という自衛目的の組織がありますが、この組織の方々が対外戦争で兵器を使わないで定年を迎えてくれたらいいな、と素人ながらに思っています。
昨今のアジア情勢を見るにつけ、今の戦争はまず経済なんだ、と実感します。
人命を落とすような戦闘よりも、まずは経済圧力でその国を制圧し財政破綻や内戦を誘発させることの方が有益的と言うことなのでしょう。
そう思うと、体制は変われども「日本」という国家は有史以来ずっと「日本」。
日本は国家として成立してから1度も滅亡してことがない世界唯一の国として、いつまでも存在していて欲しいと願うばかりです。