神奈川県警では、振り込め詐欺防止に力を入れている。
それは昨年度の振り込め詐欺が過去最高額になってしまったからだ。
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesc2001.htm
その対策の1つとして「絆通帳」を始めた。
60歳以上の人の通帳に、県警でハンコを押して、息子の連絡先や合い言葉を書き込めるというものだ。
こうすることで、振り込め詐欺に引っかかっていると気がついていない高齢者が、金融機関の窓口を訪れたときに、窓口担当者が「息子さんの以前からの連絡先に電話をして合い言葉を確認してください」というためだ。
その取り組みは一定の効果が期待できるだろう。
しかしながら、困ったことにつながる可能性がある。
高齢者が息子の連絡先(電話番号の下4桁)や息子の誕生日をキャッシュカードの暗証番号にしてしまうという可能性を否定できないからだ。
普段から詐欺に引っかかったりする可能性がある人はそういうことをしかねない…ということなのだ。
私の場合、キャッシュカードの暗証番号を類推できる人は誰一人いない。
それ以外、私の住民票や免許証などの個人情報を取得したとしても類推できない数字にしてある。
なぜなら私の暗証番号は誕生日でも住所でも電話番号でも記念日でも、家族にちなむ数字でもないからだ。
私の場合、お一人様の生活になることを覚悟しているので、こういったセキュリティーに関しては誰にも頼れない。
そういう覚悟がなく生きていると、振り込め詐欺にひっかかるのではないだろうか?
10日ほど前、キャッシュカード詐欺に遭った人の話を聞いた。
あほみたいなだまされ方だったけれど、高齢者になればなるほど、そんな単純な手口にだまされるのだなぁ。
さて「絆通帳」を始めた神奈川県警。今年の被害額は昨年を下回ることができるのだろうか?