10月から始まったテレビアニメーションが面白くて、漫画も読んでみました。
元々はライトノベルでしたから、コミカライズ、アニメ化と手広くマルチメディア化されている作品です。
私はアニメーションから見始めたので、漫画で読むと印象が違いました。
極力ネタバレをしないように書きますが、ネタバレを好まない方は、これから先は読まないでください。
さてヒロインは日本の大学生の記憶を持つ幼児です。
ヒロインは魔力が存在するファンタジーの世界に生まれ変わるのですが、同時に本はとても高価な世界でもあります。
そしてその世界では平民であり、それほど裕福ではない家庭でした。
まだ手元にある漫画(2巻まで)ではそれほど発明品はありませんが、少ない物質の中からまずは文字が記録できる媒体を得ようとします。
学校教育がない世界なので、大人でも自分の名前を書くのがやっとという状態です。
この状態から本を自分で作るのは本当に大変です。
この点では日本は島国であっても、漢字や紙を中国から輸入できたのは大きかったな、と思うのです。
しかも、漢字から平仮名と片仮名を発明したのも大きかったです。
国産で和紙、筆、硯を生産できたことも大きいし、木版とはいえ多色刷りの印刷技術を持っていたこともスゴいことなのだと、この漫画を通じて感じ入りました。
私も本や各種媒体を読むことが好きです。
ヒロインはまだまだ苦難の始まりの状態です。
今は前世の記憶を頼りに、手仕事を少しずつお金に換えている状態です。
このお金を貯めて、いずれは本を作ったり、司書になるための準備をしているところです。
目的が明確なので、あの手この手で本づくりに繋げていくのにはもはや執念と感じてしまいます。
私にはそう言った執念を燃やすことがありません。
それを思うと残念な気持ちになりますが、ヒロインの今後の活躍が楽しみです。