高齢者の自動車運転にはいろいろ思うことがあります。
報道でペダルの踏み間違いによる事故を知るたびに、わが両親は大丈夫だろうか、というのは私と同世代ならみんな同様に思うことです。
友人サクラKさんも、80代の母親が昨年運転免許証を返納したことに安堵したと言っていました。
あのお母様が?!と当初は驚きを隠せなかった私も、その後のお母様の認知症の症状を聞いて納得。
昨夜、ふとMIFさんが「うちのオヤジも何事もなく返納できて良かった」とつぶやきました。
自分の父親が80歳を過ぎてまだ運転免許証を保持していたことに、少々ヤキモキしていたMIFさんの気持ちを垣間見えた気がしました。
翻って私の両親。
両親ともに70代で運転免許証を保持しています。
父は通院で、母親は日常生活での必需だそうです。
母親は昨年ごく軽度の脳梗塞になり、これをきっかけに私は返納を勧めましたが、「病院の検査よりも試験場の検査は楽勝だったわ」とどこ吹く風。
脳梗塞になると運転免許証は一時的に停止になったそうです。
私からすると病院よりも試験場の検査の方が楽勝ってどういう仕組みなのよ…と、物凄く不満に思っています。
じつは父が通っている病院は徒歩10分、母に至っては徒歩3分のスーパーマーケットと郵便局が中心で、この近さでも車を運転します。
駅まで徒歩15分、バス停も徒歩3分で最寄り駅までのバスの本数は10分に1本以上。
親戚は公共交通機関で1時間以内が9割をカバーします。
こんなに便利な所に住んでいるのにどうして車を運転したいのか、私には図りかねます。
そのことを会うたびにさり気なく伝えます。
「あなた方がどこで踏み間違い事故をしても私は気にしません。私は名字が違うから知らぬ存ぜぬで生活できますから。でも兄はあなた方と同じで、全国的にはちょっと珍しい名字です。跡継ぎの兄に迷惑をかけることはよく覚えていてね」
こう言って突き放すように伝えても、どこ吹く風の両親。
両親がともに運転免許証を返納できるまで、このヒヤヒヤした気持ちを持ちながら日々を暮らしていくことを、私の両親は気がついていないのでしょう。