お米の「あきたこまち」が35周年を迎えたそうです。
お米は新品種がたくさん出てきて、それでもなくならないものはやはり美味しいからでしょう。
私が初めて「あきたこまち」を食べたのは平成5年(1993年)です。
理由は、この年が「平成の米騒動」と呼ばれるほど作況指数が低下したためです。
当時、実家暮らしの学生だった私は、親に頼まれてスーパーマーケットの米の販売日に並んで購入しました。
その時のお米があきたこまちだったのです。
それまで地元の農協さんでお米を購入していましたが、この農協さんはセット米ではなく、ブレンド米しか扱いがありませんでした。
若い人達にはこの違いが分からないんだろうな…。
セット米は、緊急輸入した外国産米や日本各地のお米をセット売り(一応袋は別々)する方法。
ブレンド米は、外国産米を含めて日本各地のお米を混ぜ合わせて同じ袋に詰めて販売する方法。
結局、翌年の春以降は米がだぶつくという最悪のパターンとなり、食管法がなくなる原因にもなりました。
それはさておき、その時、初めて食べたあきたこまちはイマイチに思いました。
たぶん、東北地方が梅雨明けしないまま秋になるという異常気象の年で、どの米もイマイチだったのかもしれません。
翌年食べた新米がやたらと美味しく感じました。
年月が経って、自分が家庭を持ったときも「どの米を買っていいか分からないけど、とりあえずコシヒカリ」という買い方でした。
たまたまテレビで「ミルキークイン」という品種の米を見かけて食べてみたら、全然違うので驚きました。
それから時々違う品種を試すようになって、現在は、コシヒカリ、あきたこまちを中心にたまに違う品種を試すという感じです。
美味しくお米を食べられるに嬉しくもあり、今後の農業を考えると、厳しい環境であることは変わりません。
天候が安定していて、米作りも安心してできる環境がいつまでも続きますように。
そして、あきたこまち35周年おめでとうございます。
さらに長く愛される品種でありますように!