神奈川新聞川崎版に連載されていた内容を1冊にまとめたもので、二ヶ領用水のことを知るなら、基本的な読み物と言える。
新聞記事なので、中学生くらいなら読んで自分の足で確かめるのもできる内容だ。
もう20年近く前の発行だが、二ヶ領用水の基本的な解説本と言っていい。
これまでに何度か立ち読みや図書館内で読んだことはあったが、じっくり読んだことがなかったのが悔やまれる。
20世紀半ばには荒廃し、どぶ川になったこともあったそうだが、今の整備状況からは考えるられないくらいキレイになったのだと思う。
市民の憩いの場、春は桜と水の回廊、夏は緑とともに、秋は紅葉、冬は落葉を楽しませてくれる二ヶ領用水。
こんなにもステキな用水にあまり興味を持てなかったのは、親しみがなかったことと自分の無知からの感想なのだろう。
川崎市内だけでなく、世田谷あたりの次太夫堀のことも書かれていて、多摩川を巡る話も分かって楽しい1冊だった。
とくに狛江水害(ドラマ「岸辺のアルバム」で出てきた水害)のこともよく知らなかったので、川崎市との関係も分かったし。
この本は、歴史はもちろん、これからの二ヶ領用水の姿も書かれている。
現在の姿を予見するような話も書かれていて、20年前の本なのに凄いなぁ、色あせてないよ!と思わされる。
この1冊に出会って良かった!
これまでなんとなく歩いていた二ヶ領用水の道が、たくさんの思いを背負った素晴らしい産業と文化の遺産であることを知ることができたのだから。
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makoto
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