松岡圭祐著。
ついこの前、「高校事変Ⅱ」を読んだばかりで、これは最新巻。
11月には「Ⅳ」が発売予定なので、安定して発刊されていくことになります。
毎度のことながら、あらすじはほぼ書きませんので、あらすじを期待される方は他のレビューをご覧ください。
ヒロインはこれまでと一緒。
2020年1月頃のお話。
1巻目の高校(武蔵小杉高校)の前に通っていた高校での行為が元で、2巻で通っていた葛飾区の高校を追い出されることになります。
ヒロインは高校2年なので、この学年だけで4校目になります。
今回は、いじめ、不登校、サイコパスがキーワード。
表紙に空母艦があるけれど、今回はこんなのが関わってきます。
そして1巻目の登場人物の再登場、2巻からの続きが合わさって、とりあえずこの3巻で完結?と思える部分もありました。
それなのに4巻に続くのが確かになったので、末恐ろしく思えるストーリーです。
次巻は時期的に東京オリンピックに繋がる描写になるのかな?と。
でも1巻目で出てきた人物の伏線回収が終わっていないのでそれも楽しみです。
今回もセンセーショナルな内容で、相変わらず性奴隷もあるし、兵器を使った殺戮シーンもあります。
相変わらず万人向けとはとても思えない小説です。
でも当初のヒロインとは違って、だんだん人間味をかんじるようになりました。
残酷な描写がこんなにも多いのに、なぜか読むのを止めないのは、ヒロインが魅力的に思えるからなんだろうなぁ。
自分はサイコパスではない、と自信を持って言える人はどのくらいいるのだろうか?とも感じる作品です。