makoto's daily handmades

西湘さんぽ20210515・城下町をウロウロ

昨日はMIFさんが所用で足柄平野に行くので付いてきました。

途中で体調不良になった描写と、見ず知らずのおばあさんと20分ほど会話した描写がありますので、不快に思われる方はお読みにならないでください。

写真多めですのでお暇な時にご覧ください。

 

出発の地は、小田急線開成(かいせい)駅(足柄上郡開成町)。

足柄平野の真ん中位で、酒匂川(さかわがわ)の左岸です。

まずは駅前ロータリーから反対側へ…。

偶然、ずっと探していたポスターを発見!

漫画家・日渡早紀さん「ぼくの地球を守って」のキャラクター、モクレン(もくれん)がこの春、ポスターになったと知っていましたが、なかなかホンモノを見かけなくて…。

開成駅の改札近くに貼ってあって、とても嬉しいです。

日渡早紀さんは川崎市出身の漫画家で、この漫画には川崎市の風景もたくさん出てきます。

 

まずは開成駅に来たら、ロンちゃんにご挨拶。

ロマンスカーのロンちゃんです。

この駅自体が後発の駅で、MIFさんによると「昔の駅前は田んぼと駐車場しかなかった駅」とのこと。

いまは高層集合住宅に囲まれて、周囲からは少し異質な感じです。

 

さて開成駅から小田急線で小田原駅まで移動。

いろいろタイミングをはずして分かりづらいですが、左端に小田急線の普通車両、赤い車両が箱根登山鉄道、右端に小田急ロマンスカーです。

小田原駅は、小田急線、JR東海道線、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道大雄山線、JR東海道新幹線がそれぞれ乗り入れていて、交通の要衝です。

昨日は、小田原城のポストカードを買いに来ました。

駅前の売店にあるかと思ったら売ってないし、観光案内所にあるかと思ったら物販なし。

観光案内所の係員さんにダメ元で尋ねたら、小田原城の中にある売店なら小田原城グッズがたくさんあるから、扱っていると思うとのこと。

 

中央右よりにある小田原城を目指します。

JR東海道線沿いの道を進みました。

町並みがすごくきれいになっていました。

私の記憶にあったのは27年くらい前?

記憶のアップデートをしなければ。

このカーブがある道路は以前と変わらぬ城下町のクランクですが、茶色の建物は以前からある女子高。

この建物くすんだオフオワイトで、こんなにキレイじゃあなかったもの。

小田原城の入口。

心の中で「let's 登城」と気合いを入れてから敷地に踏み入れました。

 

この曲輪も発掘が終了しているそうです。

私が家族旅行で初めて小田原城に来たのは41年前。

その時もこの曲輪はイベント広場のように使われていました。

小田原は隣の箱根町と一体となった観光地。

まだアジサイには早い時期で、今回はここのアジサイが一番色づいていました。

石垣が新しい感じの積み方です。

小田原城は昭和35年再建なので、その頃に積んだのかな、と思います。

お城が格好良すぎて、撮影に夢中になってしまいました。

小田原といえば、小田原提灯。

コンパクトに畳めて持ち歩けるから、今風に言うならモバイルライトかな?

40年前は小さな動物園があって鳥や小動物もいたのだけれど、今はニホンザルだけ。

10年前までは象もいて、なかなかいい雰囲気でした。

ここは思い出の場所でもあります。

漫画家・川原泉さんの「フロイト1/2」という漫画の舞台でもあります。

私は川原さんのそれまでの作品があまりピンッと来なかったのですが、同作品を読んでやっとその世界観がやっと分かるようになって、他の作品を読み返して面白く感じるようになりました。

だから私にとって川原ワールドの入門書でした。

 

さて、この場所には三の丸売店という土産物屋がありました。

駅前観光案内所の係員さんは「小田原城の中の売店」をお勧めしてくれましたが、とりあえず入店。

レジ近くに「小田原城址公園」というケースに入ったポストカード集がありました。

1枚原売りは2種類だけ、1枚110円。

ケース入りは12枚440円。

迷いなくケース入りを購入しました。

 

みうらじゅんさんの「カスハガの世界」では、土産物屋のポストカードセットには「カス」な「ハガキ」が1枚くらいあるはずなのですが、さすが平成の終わりに企画生産されただけあって、カスハガ率0。

全部ステキなポストカードです。

このお店は、現金のみの取り扱いで電子マネーやクレカは使えません。

昨日はお城には立ち寄らず下城しました。

下城してすぐの場所に鳥居があって、この先が報徳二宮神社です。

伝障子堀(でん・しょうじぼり)。

鳥居と社殿の間にあります。

小田原城の総構(そうがまえ)は1年半前に歩き、障子堀もたくさん見てきましたが、城のすぐ側にも障子堀がありました。

ただし、障子部分はもう喪失しているようで、見た目では単なる空堀。

報徳二宮神社。

祭神は二宮尊徳先生。

このブログでは「ニノキン先生」の愛称でお馴染み(?)の二宮金次郎さんこと二宮尊徳先生を祭っている神社になります。

今回は正面の鳥居から伺ったのではないため、なんだか唐突な社殿脇に出てきて、自分でもビックリしました。

狛犬ちゃんは大正5年奉献。

巻き毛強め、でどことなく丸みがあって肉肉しさを感じました。

ニノキン先生。

これは昭和3年に昭和天皇ご即位に合わせて、全国に同型が大量生産されて各小学校に設置されたモノだそうです。

同型はこの1体を残して全部金属供出の対象になってしまったそうです。

二宮尊徳先生像。

身長180センチ、体重94キロの大男だったそうです。

ニノキン先生像からは想像できないです。

私は数年前までニノキン先生(子ども時代)しか知らなかったのですが、地元小田原市では成人後の像も時々見かけるので、どちらも好きです。

 

今回、小田原城に来たのは、ポストカードを買いたかったこともありますが、今、この時期はギリギリ花の名所ではないからです。

小田原城の周囲は花がとてもキレイです。

春は梅から始まって、桜、藤、ツツジと時期が進んで、今はその狭間。

次はアジサイが咲きます。

御感の藤(ぎょかんのふじ)。

大正天皇ゆかりの藤で、樹齢200年超。

花はとっくに終わっているけれど、この藤の幹が宇宙の広がりを感じさせるような独特な形で見ていて堪らなくいいです。

ところでこの辺りで、なんだか私の体調が悪くなってきました。

暑さ対策で帽子も薄手のストールも身につけていたし、飲み物もこまめにとっていたのですが。

この先、少々体調不良の描写がでてきますが、今は元気なのでお構いなく。

 

藤棚の前のお堀を眺めながら、少し休んでいました。

蓮の花はこれからのシーズンなので、人出もなく、藤棚の日陰で涼んでいました。

やたらと首筋が凝っているように感じて、うーん、多少予定変更しないとダメだな、と。

本当はここから旧東海道と小田原城の城下町の複合的な町並みを歩いたり、作家の夢枕獏さんのエッセイ「聖楽堂酔夢譚」に出てくる書店があるのか探し歩きたいし、御幸が浜(みゆきがはま)で石拾いをしたかったけれど…。

とりあえず小田原駅方面に向けて休みながら歩くことにしました。

 

土累(どるい)を切ってある場所はお茶壺曲輪。

二の丸観光案内所。

この観光案内所の建物自体もかなり古くて、その来歴が知りたいくらいでした。

私には和洋折衷の具合から戦前の建物かと思いましたが、その来歴が知りたかったです。

 

雁木。

斜めに作られているのが珍しいそうで、ちょっとトリックアートのようにも見えて面白かったです。

この近くに日陰のベンチがあって少し涼んで休みました。

昨日は日差しが強くて、日傘を持っていなかったのは盲点でした。

城内だと日陰もベンチも少なくて、早く城址公園の外に出たいけれど、城をゆっくり見たいという物見高い性格のせめぎ合いでした。

じつはこの辺りから軽い頭痛もしてきました。

もしかして朝食の量が少なくて、ハンガーノック(糖質不足による不調)?

水分補給はこまめにしているし、汗も出ているから熱中症ではないよね?と何度も自分知る限りの熱中症の症状を確認しました。

 

お堀にかかる赤い橋は、ずっと前からあるけれど渡ったことは1度くらい。

狭間!

私は初めて小田原城に来たとき、この狭間が三角なのは、後北条氏の家紋がミツウロコ(▲が3つ)だからだと思っていました。

これが勘違いと気がついたのは大学生になってからです。

じつは他にもウロウロして、ついでに小田原駅前の地下街もウロウロしたり、小田原駅に着いてからもウロウロしていました。

小田原駅新幹線口の北条早雲像。

ウロウロしている間も、一向に体調が戻らず。

MIFさんとの待ち合わせをしていたJR松田駅に到着しても微妙な体調でした。

ところが待ち合わせ場所近くのベンチで腰掛けて休んでいたら、知らないおばあさんに話しかけられました。

88歳の方で、ウオーキング途中で、私が腰掛けていたベンチで一休みするのが日課なんですって。

少し楽しくお話をしました。

私自身、お年寄りのお話相手がかなり好きなんだな、と実感しました。

その方は、腰の手術をした後、ウオーキングを頑張っていて体力維持する事、お友達とのお食事会&おしゃべりが楽しみだったのにこのご時世、それがムリになってつまらないこと等をお話されました。

私は、88歳で杖なく歩けるのはとても素晴らしいこと、もう少しすればワクチンを打って、お友達に会えますよ、それまではぜひ足腰を鍛えて体力維持してくださいね、とお伝えしました。

 

さて、MIFさんと合流して帰路につきました。

ところがどんどん具合が悪くなって、車に乗ってから頭痛と倦怠感が強くなって、吐き気までしてきました。

 

これはいけない。

もしかしてあのウイルスか?と。

ここ数日までの行動歴を思い出したくても、不調で記憶も曖昧です。

さっきお話したおばあさんとは、名前も知らないし、マスクしていたし、向かい合わせじゃあないから大丈夫かとは思うけれど…と心配ごとが尽きません。

帰宅してから熱を計ると…35.5度。

この体調不良の原因って、低体温?

そういえば、持ち歩いていた水分は、全部常温か自販機で買った冷たい水分。

日差しが強いのにお堀周辺で風が冷たく感じたのは、その前に汗をかいていたからか、とやっと合点がいきました。

すぐに熱いお茶を飲んだら、一気に体調が回復して元気になりました。

 

何度も西湘さんぽをしていますが、今回は一番体調がきつかったです。

でも楽しかったし、一番の目的だった絵はがきも購入できました。

今回も遠くまで連れてきてくれて、MIFさん、ありがとうございました。

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