お正月に親戚宅からいただいてきた余り毛糸でいちごバスケットを編んでみました。
大きさは下に敷いているカッティングマットの升目(1センチ四方)から想像してください。
手提げバスケットは、もうすぐ3歳と1歳の親戚の女の子に差しあげようかと思っています。
お出かけバッグというよりは、おままごとで買い物ごっこで使ってもらえるかな?と思っています。
底が直径10センチくらい、高さは持ち手を含んで17センチくらいです。
こちらは11歳の親戚の女の子に差しあげようかと。
底が9センチくらい、高さ10センチくらいです。
11歳の女の子にはちょっと子どもっぽいかと思っています。
100本入り綿棒の空きケースを中にセットできる大きさなので、ペン立てにはできるから使ってもらえるかな?
余り毛糸で作っていて、何種類かのかぎ針、綴じ針があれば簡単にできます。
編み図はありません(私が試行錯誤しながら作ったから)。
かぎ編みが好きで道具が揃っていれば、比較的簡単にできます。
ただし、編み図がないとかぎ編みが難しい方、細編みと長編みなどの基礎的な編み方が分からない方にはちょっと難しいかもしれません。
今回は親戚の子ども達にプレゼントするつもりだったので、裏地(赤白のギンガムチェックの布)をつけましたが、付けなくても糸端処理をキッチリすれば不要です。
重要なのは、糸の色数です。
バスケットらしい色合い(ベージュ系~焦げ茶色)、いちごらしい赤色、ヘタに見える緑色は必須です。
いちごの花を付けるのなら、花びらに見える白色、花芯の黄色系も必要です。
黄色の花芯は僅かしか使わないので、代わりに黄色系のビーズを白色毛糸に通して代用するか、あとからで縫い付けても代用できるかと思います。
余り糸なので、量が足りなくなることもあります。
例えば、バスケットの持ち手の部分は、焦げ茶色の毛糸が僅かに不足して、花芯に使った薄黄色の毛糸を使って縞模様で不足分を補っています。
今回はたまたまウールの太めの糸で作りました。本来なら安価なアクリル毛糸で十分作れます。
余り糸には商品ラベルが無くなっているものがあって、たぶんウールだけれどもしかしたらアクリル混の糸が含まれているかも…という状況です。
商品ラベルがあるものは、かぎ針10号くらいが推奨されていましたが、しっかりとした編み地にしたかったので、バスケット部分は8号、いちごとヘタ、持ち手、花は6号で編んでいます。
編み順は、細編みでバスケット底(丸)、立ち上げが引き抜き編み(この時4目倍数になるように調整)、細編みでバスケット側面(目数の増減なし)ます。
好みの高さまで編んだら、いちご部分を編みます。
これは文章で書くのが難しいのですが、いちごバッグという編み図を公開されている方がいらっしゃるのでそちらを参考にしました。
ただし、オリジナルの編み方とは私の編み方はちょっと変えていて、私が編みやすい方法(目数と段数は同じ)に変えています。
基本的に、4目、赤色と緑色を1段ずつ(2段)でいちご1つの造形になります。
糸の余り具合でいちごの段数は変わることになりますが、必ず、1段目が赤色→2段目が緑色の2段1組の編み方になります。
(緑色→赤色では、実が緑色、ヘタが赤色になってしまうので注意)
好みの段組までいちご柄を編んだら、糸の始末をします。
裏地を付けるときはここで内径と内側の高さを測ります。
持ち手は好みの位置と長さを決めてから、鎖編みで編み始め、あとは本体の好みの位置に編み付けながら細編みで作っていきます。
私は小さな子どもでも握りやすいように真ん中に1本の持ち手にしましたが、耳付きバスケットのような小さな持ち手2本編み付けてもいいし、別編みの持ち手2本をボタン留め(または割ピン留め)にして可動式にするのも可愛いです。
花を付ける場合は、5弁か6弁の花の編み図をネットで公開している方がいらっしゃるのでそれを参考にしてください。
わと1段目は黄色系、2段目から白色の毛糸で編みます。
今回は、糸の太さは合太か並太くらいで作っています。
いちごの大きさと花の大きさは同じくらいの方が合うと思いますので、極端に極太糸や極細糸だとうまく造形ができないと思います。
極細糸なら好みの太さになるまで引きそろえると花の大きさを調整できます。
あとは好みの数の花を編んで、花びらの白色糸のみ糸の始末をします。
花芯の黄色糸の糸端は本体に縫い付け糸として使うのでそのまま残しておいてください。
花は1つずつ持ち手の付け根に綴じ針で止めています。
本当は立体的ないちごを持ち手に垂れ下がるように編み付けたかったのですが、小さな子ども向けなのでしっかりと編み付けるタイプにしました。
11歳の女の子なら危険は少ないものの、ちょっと子どもっぽく思われるかな?と思い留めました。
裏地を付ける時は、裏地に接着芯を貼り付けておくと劣化を遅らせることができます。
私はミシンを持っていないので、手縫いで縫うことを考えて木綿のギンガムにしました。
手持ちの余り布でもいいし、使わないハンカチや手ぬぐいなど、平織りの布なら何でもいいです。
もし接着芯がなければ使わないでも構いません。
ただ、ペン立てにしたい、尖ったモノを立てかけたいと思っているのなら、底に丸く切った厚紙を入れることをお勧めします。
ただし長く使って洗濯をすることも視野に入れるなら、厚紙は着脱可能にしておきましょう。
前述のとおり、100本入の綿棒の空きケースのサイズで作れば、ペン立てには最適です。
ただ綿棒の空きケースはプラスチックですから、将来、廃棄する時に分別が面倒にならないような造形にしておくことは肝要かと思います。
裏地は最終的に手縫いで取り付けることになります。縫いにくいのでどうぞお怪我をなさいませんように。
廃棄時の分別を気にしないのなら、布用接着剤やホットグルーで貼り付けてしまう方法もあります。
さて作り方のコツは、いかにいちご部分をうまく編めるかにかかっています。
ここは糸の引き抜きの力加減でかなり形が変わるので、一気に同じような力加減で編み進む方がきれいな形になります。
ゆえに何度か練習してから編むことをお勧めします。
なお、今回はいちご部分に粒々をつけなかったのは、私にはその粒々が可愛いと思えなかったからです。
少し編み方を変えるてラズベリー風にも、ふっくらと編めばプチトマト風にも変わります。
赤色を白色糸にして、白色毛に赤色ビーズを通して編みつけたり、後から赤色ビーズを縫いつければ、白いちご風になります。
赤色を黄色糸に変えてでふっくら気味にすると木いちご風、赤色も緑色も紫色糸に変えて少しきつめ編むとブルーベリー風、橙色糸でふっくら編むと金柑風、ベージュ色糸で少し編み方を変えると卵風にもなります。
ちなみにいちごバスケットの造形を発想したとき、私は「私って天才かも!超絶かわいくなるはず」とムチャクチャときめいてしまいました。
極細やレース糸で小さく作れば、人形用にもなります。リカちゃん人形なら、衣装とともにリカちゃんを引き立てることは間違いないでしょう。
実は数年前にいちご部分の編み方を知ったのですが、その編み図通りに編むと、私にはちょっと可愛く思えなかったのです。
だから今まで何かを作ろうと思わずにいました。
今回、独自に少し工夫を重ねて納得いく造形になりました。
そして裏地も赤白色のギンガムチェック以外有り得ない!と。
手持ちの手芸素材を増やしてどうするンだよって自身に盛大にツッコミましたけれど。
仕上がってからMIFさんに「超絶かわいいでしょう?」と見せびらかしてみたくらいです。
MIFさん曰わく「オムライスの店のラケルか?」と。
うんうん、分かるよ、私もラケルの内装を可愛いと思うもの。