またまた実家に行ってきました。
今回はお手伝いではなく、私の自宅用の晩柑もぎ(食べたい分だけ自分でもぐ)です。
柑橘類大好きなMIFさんにも手伝ってもらいました。
麗紅(れいこう)という晩柑。
温州みかんのような見た目ですが、手で皮をむくにはちょっと力がいります。
味が濃くておいしいンですけれどね。
このような模様があって小さめなモノは、直売自販機でも売れないので自家消費になります。
あとはご近所のご理解があるお宅にお分けしたり、農作業のお手伝いに来てくださる方にお分けしたり、一部は加工もしますが柑橘類の加工はジャム、シロップ漬けが中心でおかず系にはなりません。
味は変わらないのに…フードロスを考えると積極的に食べたい農産物です。
不知火(しらぬい)という晩柑。
同品種で熊本県産で一定の条件を満たしたモノがデコポンです。
だから熊本県産以外でデコポンを名乗っていたら、それは絶対にデコポンではありません。
これ、皮に傷がないのに?出っ張り具合が悪いの?と思いませんか?
どの果物にも適正の大きさというモノがありまして、この不知火は大き過ぎて直売自販機で売りにくいのです。
本来、不知火はもう少し後の1月下旬に収穫するモノ。
収穫の少し前に大き過ぎるモノを減らすことで、他の適正な大きさの実を充実させて、木に負担を減らすことができます。
ではこの大き過ぎるモノの味は?と思うかもしれませんが、本来よりは少し酸味が強いです。
でも数日置いておけば酸味も抜けるし、そもそもMIFさんはその程度の酸味は気にならないそう。
そのほかに、先月もぎこみの手伝いをしたみかん(大津4号)の売れ残りをいただいてきました。
今季の大津4号は出来が悪くて、柑橘ならなんでも好きなMIFさんが「今年はダメだな」というくらい。
晩柑とみかんを合わせて、大きいレジ袋に3袋分をいただいてきました。
たぶん2.9袋分はMIFさんのお腹に収まることでしょう。
私の実家では、柑橘類はサブ農産物の中では4~5番手くらいの収穫物です。
廃棄はあまり出ない農産物なのですが、それでも販売向きではないモノはできてしまいます。
フードロスを考えるとき、小売店の店頭ではなく、生産された農畜産物全体の中で何割がフードロスになっているか、を考慮すべきではないか、と思っています。
実家では、もう40年以上前から無人販売をしていますが、20年程前からロッカー式自販機を導入しました。
今は、私の実家の徒歩10分圏で6~7つも無人販売がありますが、農家個々の得意分野は違うのでそれほど競合にはならないそうです。
私の実家がいつまで営農を継続できるかは分かりませんが、なるべく長く続けられる環境が続きますように。