makoto's daily handmades

「無花果の実のなるころに」を読む

西條奈加著。

川崎の丸善でなんだか押しだったので買ってみた。
帯をみただけでミステリだと思い、このところミステリばかり読んでいるのが少々気になった。
もっとも漫画の方がよく読んでいるけれど。

主人公は私立の中高一貫校に通う中3男子とその祖母のお蔦さん。
舞台は新宿区神楽坂。
元芸者のお蔦さんはチャキチャキの江戸っ子という風情で、料理はまるでだめ。
一方孫の望は、心優しい料理上手な子。
このコンビがいい。シチュエーションはちょっと違うけれど、GANGSTAのヨエルおばあちゃんと便利屋さんたちみたい。
コースケさん的に言う「青ば(青年と婆さん)」なのかもしれない。

彼らの周りにはいろいろなことが起きる。
ミステリというにはちょっと緩いミステリなのだけれど、先日まで「ハルさん」(藤野恵美著)を読んでいたので、ミステリとして受け止められる。
話は、中学生の身の上に起こることが中心になるので、どぎついエロとかはないけれど、大人のエゴは表現されている。
お蔦さんが元芸者だから、そういう大人のエゴを包み隠さないで孫に話しているということもある。

これはシリーズ化されているようなので、文庫本になったら読んでみようかな。
このシリーズならば、実写化可能だろう。
お蔦さん役を富司純子さんあたりで、望役はジャニーズの若手売り出し中のBOYがやちゃいなよ。
そんな感じだ。
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