理由は簡単。
それは中学3年の3月のこと。
中3の3月なんて、卒業式の練習ばかりだ。
その卒業式の練習のとき、とっても寒い体育館で、ダウンを着込む先生方。
かたやこちらは制服(私は公立校なので化学繊維たっぷりの安い生地)。
生徒は寒いのをものすごく我慢しているのに、先生方は暇そうにウロウロ。
その中で国歌、校歌や「仰げば尊し」を練習する。
すると音楽の先生のおきまりの罵声がでてくる。
「もっと声を出せ」
「腹から声を出せ」
「おまえらやる気あるのか」
などなど。
ふざけていた男子は殴られていたしね。
まだ体罰におおらかな時代だったんだよね、私が中学生の頃は。
大けがで入院したり、死んだりしなきゃ問題にならなかったもの。
もうね、「仰げば尊し」を強制的に歌わされている時点で、この罵声とやっとお別れできるのか…。
としか思えなかった。
私が通った中学校は地元から「体育学校」と呼ばれているくらいスポーツが盛んだったのだ。
けれど、それは体育教師の怒号と罵声の日々。
学校の放送システムの関係で、チャイムが鳴る10秒前になると、校内にマイクを使って体育教師が言い放つ怒号と罵声が全校どころか、町中に聞こえる。
よくもまぁ、この町の人たちは苦情を言わないものだ…と子供の頃からずっと思っていた。
だから、そんな教師たちがどんな気持ちで罵声で指導しながら生徒たちに「仰げば尊し」を歌わそうとしているのか?
私は、大人になった今になっても「仰げば尊し」は好きになれない曲の第1位だ。
なぜなら人生で唯一「仰げば尊し」を合唱する場面が、教師の怒号と罵声の思い出だからだ。
当時の教師たち、あの怒号と罵声の嵐だったけれどそろそろ校長先生クラスの人が多いと思う。
そう思うと、怒号と罵声で生徒指導していたあの人たちが、校長なんだ。
私、本当に子供を産まなくて良かったと思う。
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