なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか―勝利をつかむデータ分析術 バレーボール「観戦力」が高まる!! | |
渡辺 啓太 | |
東邦出版 |
昨日、書店に行ったら上の本を見つけました。
「なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか?」その答えは簡単です。オリンピック以外の主要大会をすべてホーム(日本)で戦えるからです。この件は今までに散々ブログで書いてので詳細は省くけど、それだけホームコート・アドバンテージは強いのだ(特に国際大会ならなおさら)。
例えばサッカーのW杯で開催国は2010年の南アフリカ以外、すべての大会で決勝トーナメントに進出している。2002年、日韓共催の時も日本はそれまでW杯で勝利どころか引き分けすらなかったのに、予選リーグで2勝しベスト16入りしているし、韓国にいたっては、熱烈なサポートの下、アジアで初めてベスト4進出を果たした。
全日本女子バレーが、またもや日本開催のオリンピック最終予選でオリンピック行きを決めた日の夜、TBSの「情熱大陸」で女子バレーが取り上げられたのだが、その中でセッターの竹下佳江が興味深い発言をしている。
バレーボールって結局、今までも厳しい言い方をしたら結果が出てないのに、でもやっぱりこう取り上げてもらえてて、っていう、なんか凄い甘いなって思ってて、いつも。
たぶん他の競技の人からしてみれば、「ホントに何なんだ」って思ってると思うんですよ。でも、そういう風に、じゃあ何人の人が感じているんだろうって思うんですよね。取材とか受けてても
今のバレー日本代表を取り巻く環境はどう考えても異常だ。
サッカーのなでしこJAPANがスゴイ注目を受けているけど、それはW杯で世界一になっているからである。もちろん日本開催ではなく、他国開催の大会で。言ってみれば結果を出しているのだ。だから支持されても文句のつけようがない。
対してバレーはどうか?
竹下のような考えの人がいるんだと知り、少し安心した。できれば日の丸を背負っているバレー日本代表全員が竹下のような考えを持ってほしい。
そして日本のテレビ局は結果が出ていないバレーに高い放映料金を払わないでほしい。それが日本を強くするということをいい加減に認識するべきだ。