巨人・山口が左肩に違和感 緊急帰京
この一報を知った時は一瞬立ちくらみがした。「うわ~、ついに恐れていたことが起きた」と。
というのも山口は6年連続で60試合以上登板している。当然、勤続疲労は起きることは予測できた。実際、中日の浅尾がそうだったように。「左肩に脱力感がある」ということだったので大丈夫だと思った半面、最悪、前半戦は山口抜きで戦わなければならない、と覚悟したほどだった。
だが検査の結果は「左肩の軽い炎症」とのことでまずは一安心だ。野球の神様がくれた休養のようなもの。もう少し彼の左肩は休ませた方がいいということだろう。先発投手のようにこれから1ヶ月で長いイニングを投げる肩のスタミナをつけなくていいわけだから、開幕に間に合わせてくれればそれでいい。いや、なんなら4月中は休養でもいいくらいだ。
それくらい、山口には負担がかかっているということだ。先発投手が6回を自責点3以内で抑えることを‘クオリティ・スタート’という。今年、広島から加入した大竹はこの数値が高いというが、日本の場合、1週間を中6日、6投手で回すので、6回ではなく7回を投げ切ってほしい。(ここ数年、先発がマウンドを降りるのが早すぎる)そうすればマシソン、山口、西村の3人のうち1人は休ませることができる。
また山口と同じ、とまではいかないまでも、あと1人信頼できる左の中継ぎがほしいところ。その候補・最有力は高木京介だろう。昨年は2年のジンクスにハマった感があるが、エクスキューズはある。というのは、昨年はWBCに内海・杉内・沢村と先発候補を3人も日本代表に拘束されたから、高木は先発での調整を強いられた。
だが、いざシーズンが始まってみれば元の中継ぎ。影響は多くあったはずだ。今は先発・中継ぎ・抑えと分業制なので、「先発が(WBCから)戻ってきたから中継ぎで」とは簡単にいかない。今年はキャンプから中継ぎでの調整を言い渡されているわけだから、言い訳は通用しない。
先発陣が1イニングでも多く投げ切ること。そして高木京介の躍進。この2つがかみ合い山口の負担を少しでも軽くしてくれることを願っている。
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