五月かな カエル相撲で 豊穣
5月1日
かえるの山坊主試合が行われる日。東はあんこ型山がえる「雲巻き山」。東はそっぷ型「嶽の岩」。まあ水利争いですな。山の上に段々田圃はそれぞれの領分がハッキリしているけど。下にゆくほど両の山裾の区分やあいまいになり、用水もあわさったりして、そのカエルどもが夏の渇水期ころゲロゲロ・クワッ!クエアッ!水争いやな。そしてそれぞれの水源のお山カエルの御大将をかつぎださんというワケや。それで気の利くモリアオガエルが、両のお山の谷間に恐ろしく古い古い水神さんになんか調停方法無いかと願掛けにいったのや。そしてらその古い古い神サンが、里山と山の間に住まいスル山の神に声を掛け使いにだしたわけや。チョイと古いそれぞれの鎮守の里山神サンに声かけ。そしてそれぞれの集落の中にある若宮さんにも声かけた。まあそれでそれで年にいっかい「五穀豊穣」のそれぞれの山かえる坊主の親善試合して、水利の優先順序をはっきりさせようというワケや。けっきょく用水路の阿弥陀クジもついでに作った。多少は細工してみんなに程良うまわるように算段はしているケドな。で今日がその日や。
まあ御食津神さんも天覧にこられるやで。そら日頃くちさがない、カエル連中も威儀を正す日やわ。それに行儀がようなった。
試合はお互いよう熟知しとおる。「仏壇返し」ならぬ「お社返し」、かたや「突き落とし」ならぬ「滝おとし」。嶽の岩の悲願は「かわず掛け」で雲巻き山に勝つことや。そこは試合巧者「巻き落とし」が
今日の「空試合」良い勝負だったでしょ…血肉沸き踊るはチョイと神前なので不謹慎な言葉なのですが。今日の雲行きを見れば。まあ次回特別な「空」手形をお送りします。