今宵 jintan's Bar で

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ちょっと真面目に考えた

2008年08月26日 | 気になるニュース
<交易損失>日本の所得流出28兆円 4~6月期は過去最大(毎日新聞

日本から海外への所得流出額(交易損失)が年換算で28兆円に達するそうだ。
資源高騰で原材料の輸入にお金がかかるようになり海外に巨額の所得が
流出する状況を意味する。

従来、日本は資源の乏しい国だから原材料を安く輸入して製品に加工し
輸出する20世紀型経済の雄だったわけだが、ここにきてこの20世紀型産業
構造に陰りが見えてきたという事は日本の国力そのものの衰退につながる。

確かに日本のお家芸的な工業製品*)はmade in Japanのネームバリューが
通用したとしても原材料の高騰を製品価格に転嫁しづらく原材料価格の
値上がりが即、製品価格の値上げに繋がるかは疑問だが。
交易損失のみが拡大するのもうなづける。

国内だけで考えても給与生活者の所得が伸びない中、原材料の値上がりで
身近な食料品ですら値上がりし当の消費者は生活防衛の為に極力、必要な品
以外は買い控えざるを得ない状況に変わりつつある。

頼みのアメリカ経済は、それでなくともサブプライム問題で翳りが見えはじめ
追い討ちをかけるように資源の高騰で、ますます消費どころではない。

これからの時代は資源豊富な国々の一人勝ち方程式が成り立つのだろう。

それでなくともBRICsいわゆるブラジル、ロシア、インド、中国の新興国4カ国
だけで世界の人口の45%を占める時代に従来、一部の先進国の人々だけが
享受してきた豊かな生活を新興国の人々までもが豊かな生活を求めれば
当然のことながら、これから先も、資源高騰は火を見るより明らかだ。

資源の乏しい日本がこれから先どこにどう活路を見出していくのか。
まさに日本の真価が問われる時代になったのではないだろうか。

*)技術・性能的に優位に立つ製品は除く、と補足します。
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