昔は、ほとんどのスピーカーにはアルニコ磁石を使ったユニットが使われてましたが
今では大半がフェライト磁石を使ったユニットに置き換わってるんですね。
アルニコ磁石はアルミとニッケル、コバルトの合金なんですが、
フェライトに変わった原因はコバルトの産出量が激減した事と軍事用に需要拡大したことから
入手が困難になって結局、入手の容易なフェライト磁石に置き換わったって経緯があるんですね。
今日の話は、そんなアルニコマグネットを使ったJBLスピーカーの話です。
JBL4301は当時スタジオモニター用として売り出されたスピーカーなんですが
ちょうどフェライトマグネットに仕様変更される前の最後のモデルだったと思います。
高校生の頃、フェライトに置き換わることを知り、近所のオーディオ屋さんに
このモデルを売約済みにしてもらい、慌ててバイトに励んだ思い出があります。
音的には例えばアルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空』の曲の
ような、さらっとした乾いた感じの音?僕だけそう思ってるのかも知れないけど。
フェライトはそれに比べてちょっと重い感じ、日本の梅雨時のような
って云ったら大げさですが。
けっしてフェライトマグネットの音が悪いって思ってる訳ではないんです。
そんなこんなで、入手して以来ずーと使ってきたスピーカーが、このJBL4301。
ちょうど大阪勤務からこちらに戻って来た頃にはウーハーのエッジ部分が
劣化していてハーマンというJBLの修理会社にエッジの張替えをお願いしました。
1セットで確か7万円ほどかかってしまいましたが。
その甲斐あってか今でも、しっかり鳴ってくれてます
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