新聞を読んでいて、ユキノシタの思い出について書いてある記事に目が行った。私もユキノシタといえば思い出すお世話になった方がいる。次女は赤ちゃんの時に私の不注意で風邪から中耳炎になり、小学校２年生くらいまでずっと通院した。その当時、お医者様からの説明では、幼い時分には鼻から耳への管が下向きになっており、風邪を引いて鼻水が出るとどうしても鼻から耳に流れ易く、中耳炎が治りにくい。身体が成長して上向きになれば中耳炎も治り易くなるとの事であった。学校に勤務していた当時、子供の具合が悪いからと多少早めに学校出て、すぐそばの保育園へお迎えに１６時４５分に行く。そして車を飛ばして病院へ受け付けぎりぎりに入る。受け付けは１７時までだ。そうしたぎりぎりの生活を繰り返して通院していた。娘はまだ乳児だったのだが、当時の保育園の園長をしておられた方と偶然、病院帰りに出会った。時間はもう１９時ごろだったろう。幼い子供を２人連れて、おそらく疲れきった顔をしていたと思う。中耳炎で子供を通院させていると話した。そうして帰宅して、８時過ぎていたのではないかと思う。玄関のチャイムが鳴った。どなたかと思ったら、園長先生だった。「嘘と思って、このユキノシタの絞り汁を耳に入れて見てください。中耳炎が治ります。」聞けば分かれたあと、知人宅を訪ねまわってわざわざ貰ってきてくださったとか。今でも思い出すと涙が込み上げてくる。お蔭さまもあってかその後次女は耳が良くなった。あの時のことは決して忘れない。娘たちにもしっかり話してやった。いろんな方にお世話になって今があるという事・・・。
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