社員のおしゃべり

日々の生活の中でのできごと

幼い時分には・・・

2013-01-04 11:32:24 | 楽しく楽しく
 幼い時分に、遠足か運動会で母が作った巻き寿司ではなく、どこか仕出屋さんのようなところで作ってもらったものをお弁当に入れて持たせてくれた時に、「味が違う。 いつもの方が美味しい。」と母に言ったことがあった。 祖母が胃癌で手術をして付き添いに行っていたため仕方なかったのだが、「巻き寿司を買う」ということがあるんだあと初めて思ったのもだ。 どんな時でも母が作ってくれた。 美味しかったなあ。 世界で一番美味しいとさえ思っていたし、母にも言っていた。 特別に今のように穴子やトンカツ、エビカツなどが入っているわけではない。 今で言う田舎巻き。 でも絶妙な酢飯の味付けが最高に思えたものだ。 膵臓癌になり、余命いくばくもないと言われて、一度退院。 年末に巻き寿司を作ってくれたのが最後の母の巻き寿司になった。 最高だったなあ。 「人生の最後の食事にあなたは何が食べたいですか?」というような質問を聞くことがあるけれど、私は「母の巻き寿司」だ。
 
 その後スーパーができて巻き寿司もありとあらゆる種類のものが出回り、いつでも買って食べることができるようになった。 何でもそうだなあ。 昔はお餅は特別にお祝い事があったり、お正月にしかないものだった。 だからもの凄い御馳走に思って、有難いなあ美味しいなあ・・・と思って食べていた。 でもいつの頃からか、いつでもお店に行けば手に入るようになった。 ありがたみも何もない。 変わったなあ・・・。


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コメント
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