隋分前、とろろ専門のお店がTVで取り上げられていました。ミーハーの私、友人たちと早速探訪。というのも、うろ覚えで行ったので、多くの人に聞きつ、尋ねつ、やっとの思いでたどり着いたという次第です。
麦ごはんに、とろろ、「むかご」の味噌和えがあり、他に何があったのかはよく覚えていません。「むかご」の味噌和えは、ほくほくとした食感で、「むかご」だけがとても印象に残りました。
その後、散歩の時、草むらで実を摘んでいる方から、「むかご」を見せてもらい、むかごが「やまのいも」の葉っぱに成る実だと教えられました。先が尖った長細い葉っぱです。
いつも今の時期が来て、特徴ある葉を見つけると、その葉っぱからちっちゃな粒が顔をのぞかせています。
むかごは「零余子」と書き、山芋の葉の付け根につく5mm~10mmの小さなイモのことです。葉の一つ一つにできるので、一つのつる全体では、大小合わせて100個以上できます。その小さな粒には、山芋の香りとコクが凝縮されています。トロッとした食感と、ほくほくとした食感、上品な逸品です。
むかごご飯
を作りました。
ご飯を炊く時に洗った「むかご」を入れて炊くだけです。あえて調味料はなにも使いません。プチっとした小粒の中から山芋のコクが広がります。
アルミホイルで包んで蒸し焼きにし、塩を振って食べても美味しいですね。
秋にしか味わえない「むかご」は、季節を感じさせてくれる代表選手です。