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寒風吹く中を蕾を膨らませていた「意宇の里」(おうのさと)椿の一枝を蝋梅に添えて玄関に飾っておりましたら今朝開き始めました。他の蕾はまだ開いていませんから屋内とは違うのでしょう。この椿の色調は「西王母」や「曙」などの大輪椿に似ていますが大きさは中輪で咲き方が可憐です。なんとも云えないほのぼのとしてうっとりする雰囲気をもっています。好きな椿の一種で、咲くと嬉しくなります。
花名の「意宇」(おう)については以前にも紹介いたしましたが島根県東部に昔呼ばれていた郡名「意宇郡」(おうのこおり」に由来しているようです。その辺りに咲いていた椿なのでしょう。お茶の盛んな所ですから茶花として挿されて来た椿に違いありません。(花器は備前火襷徳利)
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今年も大寒近く、「寒あやめ」が咲いています。