万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

震災から12日・・・・、

2011年03月23日 | Weblog
 お彼岸が過ぎたのにまだ朝夕は寒気が感じられます。被災された東北の寒さは相当な冷え込みでしょう。

この度の大地震は大津波を引き起こし、そして福島の原発施設の機能を破壊してしまったと云う人類史上初めて経験する大惨事と

なりました。すべてにわたって初めて経験することが多くてその対応が大変なことです。

 それでも懸命の救助、支援、命がけの原発放射能を封ずる作業、頭が下がります。きっといい方に向かって行くと思っていま

す。

 それにしても原発に使われる燃料棒(濃縮ウラン)は一旦核分裂を始めると「暴れ龍」のような存在になるのだと云うことを初

めて知りました。その「暴れ龍」を様々なテクニック(ほとんど電動)を駆使して制御して熱量のみを使って発電のエネルギーと

するのが原発なのです。今回のように津波によって制御不能となると「暴れ龍」そのもになってしまいます。ある意味から云うと

第二の生命体とも云えるものと気づきました。言い換えれば人間の頭脳は小さな小さな「太陽もどき」のようなものを作り出して

しまったと云うことでしょうか。

 数日前より「原子核」や「原子力発電」についてエンサイクロペディアを開いて見ていますが人間の心情意が微塵も介入できな

い世界であることは確かだと云うことが分かりました。


                       
                    庭の妙好人椿が盛んに咲いています。
                    心洗われる白に見入っています。朝の冷え込みが
                    花を引き締めているのでしょう。
                    (画像をクリックすると大きくなります)
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3 コメント

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150万トンの原油相当 (釈破旬)
2011-03-25 01:44:09
彼岸とはいえ寒い日が続きますね。
被災地の方々のためにも寒さも彼岸までとしたいところです。叔母が仙台の隣の塩釜で震災に合いましたが、幸いにも家屋は温存され、避難所にたった一日だけ避難したそうです、寒くて居られないとのこと、先日は親戚一同が風呂に入りにきたとか・・・ 
原発の事故も終息とは逆方向に向かっているような報道が続きますね。見えないものだけに
不安がつのります。
100kwの原発一基の中には一年分の核燃料21トンがあるそうで、原油に換算すると30万トンタンカ-5隻分に値するそうです。それが炉心に
あることが怖いですね、使用済み核燃料も取り出し後1年間水の中で冷却しないと常温保管できないそうです。
市内に石炭火力発電所410万kwがありますが、こちらは中に残る燃料が燃え尽きれば止まってくれますので原発のような事故にはなりませんので、少し安心です。
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エネルギー (大三島のつれづれ)
2011-03-26 08:29:18
釈破旬さま
 今回の大津波による原発不能破壊は世界中に原発の見直しを呼び起こしたようです。とは云え旧来の化石燃料のみに発電を頼れば地球温暖化は止めることはますます出来なくなります。
 電化生活とモータリゼーションは地球を生物が住める環境破壊となっていることは明らかでしょう。現代に生きる私自身困った存在と云えます。
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衆生濁 (釈破旬)
2011-03-28 07:12:37
ほんとに困った存在でありますね 私たちは・・
先日読んだ 六角会館編の大峯顕師
「高僧和讃を読む~道綽禅師」で 衆生濁の説明を先生は 人間であること自体が汚れである
と言われていました。人間以外の他の生物や自然環境にとってまさに汚れ意外でないですね。
地中深くや海底で静かに眠っていた 化石燃料や放射性物質を引きずり出し 私の享楽のために危険を顧みず利用しています。
私は大派ですが、お西の門主さんの消息を読ませていただいていますが、750大遠忌に向けた
消息の中に あらゆる生物非生物との縁起と
他の生物の生命を危うくうしている人間としての慙愧を述べられていたことに感銘を受けたことを思い出しました。
震災で被災された方々は大切なものを失いましたが、助かった私たちはしがみ付いているものを手放す努力をせねばと 思う毎日です。
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