緒方拳さんが永眠されました、ご冥福をお祈りいたします。
あまり知られていないのかもしれませんが、緒方拳さんは、故 中川一政氏に師事していて
書や、絵、陶芸などをたしなんでいました。
中川一政氏は、白樺派によりセザンヌやゴッホの絵が日本に紹介された頃、
ゴッホに憧れて絵を描き始め、独学で描いた絵が岸田劉生に認められ97歳で亡くなるまで
精力的に芸術活動をしました。
ゴッホが好きだったと言うのがわかる、力強く生命力のある絵は、花の絵が有名なので
見たことがあるんじゃないでしょうか?
緒方拳氏も書・絵画・陶芸共に中々の腕前で、三越で個展を開いたほどです。
個展では確か、展示品のいくつかの陶芸を販売しており、母も絵皿の5枚組みを
10数万円で購入しました。
それは、私も好きな感じの焼きと、絵付けで、力強く、大らかで温かい感じものでした。
木更津に越してくるときに、(その後かもしれませんが)母に欲しい欲しいと言っていたのが
功を奏したのか、譲ってもらい、今も大切にしまってあります。
俳優としての緒方拳だけではなく、芸術家としての氏も素晴らしいものであったと
言えます。