京都のお勧め宿の紹介です。
京都東山七條、真言宗智山派総本山・智積院会館に宿泊してみました。
ここは基本的に宿坊体験プランがセットになっていて、宿泊者は朝の勤行体験、名勝庭園特別拝観、宝物館入場ができます。
現役の僧侶が案内・説明してくれ、参加や途中離脱は自由になってます。
平日に宿泊し、12,800円(朝食付き)でした。
料金はシーズンで大振れしますが、桜前だったため安く取れました。
東大路を挟んで向かいに高額なハイアットリージェンシーがあるけど、個人的には名より実を取る、智積院の方が断然良かったです。
文化や精神の世界では、高額と高級は比例しないんですよね。
智積院は、全国に3000の末寺を有する総本山。
宗徒も利用する会館をホテルとして一般開放していて、職員も宗徒や僧侶(たぶん)の修行の内なのか、施設全体大変清潔で清掃が行き届いていました。
部屋も綺麗で広くリゾートホテルのような余計な飾りもなく大変落ち着きます。
動画を上げときます。
雰囲気いーじゃーんって方はどうぞ利用して見てください。
朝の勤行体験はタイムカウント 13:25 から、名勝庭園拝観は 20:00 からです。
堂内は撮影禁止なので悪しからず。
朝の勤行は6時スタート。5時起きで身支度し20分前集合。
気温はほぼ0度。本堂内もほぼ同じ。凛と引き締まった空気の中で、50人ほどの僧侶が一斉に読経を開始します。中央には化主(住職)、高齢のため座に就くまで若い僧侶が介護に入ります。道内は体育館ほどの広さがあり、化主の両サイドを僧階上位の僧が固め、その外側を修行僧を含めた僧侶が座ります。
私たち参加者は、荘厳な空間と読経に包まれ、各人思い思い心の中で仏と向き合います。
中には一緒に読経される方もおられました。
読経は1時間ほど続き、最初はいつ終わるんだ、寒いんだー!と思ってたのが次第に心が静まり、力が抜け、内なる世界が見えてきました。
雑念が消えるってこういうことなんですね。
↓朝の勤行(智積院HPより転載)
本堂での勤行が終わると、次は不動明王の堂へ移り、同様の読経が続きます。
こちらは数十分で終了。外は明るくなってました。
まだ庭園拝観があるな。長いなこりゃーと思いながら移動。
ここで身体の不自由(座位が困難)な方数人が離脱されました。
庭園に着くと、ここが期待以上。
見事な庭園と絵画、一般の拝観客がおらず独占、歴史や作品の僧侶の説明が分かりやすく、大変勉強になりました。
動画内でも説明音声が聞けるようにしてあります。
勤行含め2時間、決して長くなく大満足でした。
朝食(和食、洋食あり)も美味しく文句なし。
ってな具合で、ホテルなのにホテルじゃない宿。これいいですね!
ジャンルを作るなら、歴史系コンセプトホテルか。
次回(秋予定)の宿は、あっちこっちの宿坊だけハシゴしちゃおうかと思ってます。
前にも書いたけど、いまんとこのターゲットは、
延暦寺>仁和寺>知恩院>鹿王院>浄蓮華院>東林院あたり。
他、良いとこご存じの方いたらおせーてねー!
(^^)/