リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

6月に入った水月湖

2023年06月06日 | 水月湖
 梅雨入り宣言が出て,台風の余波で大雨になり,私の住んでいるところにも警報が出て,少し不安な一日を過ごすことに.

 こんな雨の中,竿を出して釣果をものにする強者のカープアングラーには頭が下がる思いです.釣果そのもの以上に,気力とそ雨対策ができていることがすごいと感心します.実際に,雨が止んだ直後にメーターオーバー2本を上げた釣友からの連絡には開いた口が塞がらない.

 雨の日以外にも,日よけにタープを使うことは最近ではほとんどですが,雨の日には危機管理が必要になります.それは雨がタープにたまって,排水に困ることです.キャンプなどでも話題になる記事は少いのですが,鯉釣りでは晴れの日だけを選ぶこともできないので.
 
 最近使っているのが,写真のタープでロゴス製の今は廃版になっているものです.釣友も使っていて,何がいいかというと,真ん中が屋根のように高くなっていて,水が流れ落ちることでタープにたまることがないということです.風にも強く,固定用のベルト等もしっかりしていて優れものです.釣友が使い始め,その便利さからネットで探しても見つからず,そう言えばと,倉庫を探したら,以前に買って,使わずにしまってあることに気が付き,それ以来使っています.今のところ,便利さだけが印象的な優れものです.軽バンでもアウトランダーでも同じように使いこなせて,手放せない逸品です.しかもかさばらなく,必需品になっています.

 次に,最近話題にしている,リールのドラッグの締め忘れによる危機管理でのカイゼンです.
1つは,固定するバンドをゴム製で伸びちじみするもので,片面がゴムで滑り止めが施されているものです.ワンタッチ感にはいまいちですが,簡単に外せます.しかも滑ることがなく,固定感も強く,カイゼンされました.長さは60㎝で6本で1200円ほどでした.
 
 さらに釣友からアドバイスをいただき,なるほどと思った危機管理の一つが,ルーティーンを考えるという発想でした.
 仕掛けを投げて,竿をロッドポッドまたはバンクスティックにセットして,それからです.写真のように
1,ドラッグを緩め,
2,ハンドルとスプールを回転しながら
3,ラインローラーがリールのトップに来て,ハンドルがリールのボトムになるようにセットする.
という一連のルーティーンを加えるということです.今まで,殆どこういうことは気持ちの問題だけか,という意識が強く,気に留めていませんでしたが,危機管理という点で考えることで,非常に意味があると思いました.道糸とリールハンドルの位置関係を調整することが結果的にドラッグ調整することを最後にするということになります.

 こんなことを釣り場の時間がある中で試行しながらの今回の釣行でした.夕方の明るいうちにタープをセットして,まずはキャンプ気分で気持ちのいい夕方の空気を感じながら食事することで,ドライブの疲れも癒されます.
 翌早朝に写真のように竿をセットして,釣り開始です.このところタイガーナッツをフィーディングと喰わせに使うという試みを実践中で,前回もアタリをもらっての今回の釣行です.フィーディングの量はまだ試行錯誤ですが,喰わせは2個をつけるだけのシンプルなものです.リグも普通のブローバックの20mm用がそのまま使えます.
 投げて,しばらくしてすぐにアタリがありましたが,かかりに巻かれ,掛りごと引き上げて来て,魚の姿をみえたところで,ハリス切れ.
 魚の大きさは70㎝位かと思われました.このポイントで初めて釣る小型です.変な予感がしますが,そのまま投げ返し,夕方の時合いを待つかという気分で,本を読んだり,スマフォを検索したりと時間をつぶしていくのでした.
 昼頃になるとシーバス狙いの釣り人が来て,竿の近くでキャスティングし始めます.遠くに投げているので,私の竿は岸近くを狙っていて問題はないのですが,岸近くを歩かれるので,これでは魚が寄って来ても逃げられるだけです.それが分かっている釣り人ならしないのですが,注意するより,気持ちよく釣りをしたいので,「釣れますか?」と声をかけて雑談しながら釣り談議をすることで,気持ちよく釣りする機会だと考えます.そうすることで,お互いの釣りを理解することもでき,情報交換もできたりと,ある意味釣り人の自分が試される瞬間です.30分ほどで,気持ちよさそうに別れて,自分の釣りに集中です.
 昼になって,最近の定番になっている冷凍食品のチャーハンをチンして食後のコーヒーをゆっくり飲んでいるときでした.時計を見ると午後の1時です.予想外の時間帯のバイトアラーム音に椅子から飛び上がりそうに.
 釣り座まで100mほどあり,水でぬかるんだ土手を急ぎます.釣り座に着くとリールからジリジリと糸が出ています.竿を持つと,かかりに擦れてその重さだけで掛の大きさが伝わってきます.糸を太くしているので切れる心配はありませんが,掛りそのものが外れないことにはどうしようもありません.岸沿いに右から左に向きを変えるために30mほど歩いて糸の向きを変えることで,運よく掛りは外れ,直接鯉の引きが伝わってきます.予想以上に重さとトルクが感じられます.ポイントの地形もありますが,今年一番のトルクを感じます.
 魚は近くにいるのですが,底を這う感じで全く浮かんできません.浮かびそうになると突然尾びれを翻して潜ります.その様子が波紋としてして現れるという状況を何回も繰り返すことに.何回もクイックドラッグを調整しながらある一定のドラッグの強さで徐々に寄せにかかります.浮かび上がってもすぐに潜るので,なかなかネットインのチャンスもなく,15分ほど時間も過ぎて,ようやく鯉も疲れが出てネットイン.重さがるので,水面からの高さが1m程もあるので,引き上げるという感じでやっとこさという感じでマットに乗せることができました.

 予想外の時間帯で,この時間帯にここで喰ってきたことは,これまで経験はないのですが,潮がちょうど満潮に近いこと,塩分濃度が0.45%という状況であることは一つのデータではあります.塩分濃度に対する鯉の耐性を考えると濃度は1.2%くらいが限度と考えられる中で,この数値なら十分喰って来るし,塩分濃度が高くなれば大型しか喰ってこないとも考えられます.その意味では塩分濃度計は最近では必需品の一つです.安物のアナログのものは使いにくいです.少し値段は高いですが,おすすめはデジタルものです.

 大きさの割には重量があり,しかも引きの強さを感じさせてくれた一本でした.


 


期待した夕方の時間帯にはあたりもなく,ゆっくりキャンプ気分を味わいながら翌朝に期待しながら,夜の帳をおろしました.
 翌朝,明るさを感じて,新鮮な空気を感じながら仕掛けを投げて期待したものの,最近の食いの渋さを感じただけで,9時過ぎには朝露もなくなったのを機に納竿して次回に大物を託して家路につきました.


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