4月以降の水月湖も,少しづつ当りが遠くなって,この時期は中々当りさえもらうのが厳しい状況になってきています.この湖は季節感が他の湖より強く,喰ってくる時間帯もまたはっきりしていて,喰ってこないときは全く気配すら感じられません.また喰って来てもその強烈な当たりで,面食らってしまって,主導権を取られ,かかりに擦られて,ラインブレイクというパターンが他の湖にはない特徴と言えます.さらに,塩分濃度や,潮の干満,硫化水素の位置を常に把握して,水深を考えたり等,いろいろな要因を考慮しての釣りが,他のフィールドにはない面白さとも言えます.
特に最近は亀の影響もあり,ポイントによっては亀対策も考える必要があり,今月いっぱいをめどに他のフィールドを考えていきたいと思っています.そろそろ最後に近い釣行をと考えて,こだわりの餌を試したい気持ちで,今回も出かけました.
イギリス人の釣友と話しても,日本のCarpFishingは少しイギリスのとは趣が違っているように感じます.竿やリールに関して,選択肢も少なく,必然的にショップ依存型の選択であり,餌に関しては,さらにその選択肢も少なく,比較対照して選択するというが少なく,その結果,進歩も少ないように感じるのは私だけではないようです.その意味でも自分で試行錯誤しながら比較しながら見つけていくという,楽しみ方を常に持っていたいと感じています.
ポイント選択に関しても,釣れたという情報でそこに入るのではなく,そこで釣ってみたいという素朴な自分の気持ちを大事にして,釣れたという餌を使うのではなく,このエサで釣ってみたいという自らの感性を第一にする中で,楽しみ方もまた増えるように感じます.その楽しみ方が増えるにしたがって,面白さも深まり,長続きすることにつながる気がします.そんな釣りをすることでしかわからない面白さがあることを自分で発見することが,この釣りの醍醐味であるように感じています.
今回の釣行では,朝6時から夕方7時までの時間帯の中で,如何に勝負するかと時間設定しながら,ナチュラル系のベイツを試してみました.フィーディングも同様.
第1投を終えて,食事をしたのち,友人と電話しながらお互いの状況を交換しながらの時間帯に突然バイトアラームの音が鳴ったのが午前8時でした.その音はスマホを通して友人にも聞こえていたようでした.電話を切り,急いで,釣り座に行くと,リールから道糸が出ています.これは水月湖ではラッキーです.というのは,道位置が出ているということは,かかりに入られてないということだからです.一安心してスプールを軽く抑えながらリールを持ち少しクイックドラッグを締めながらやり取り開始です.占めたドラッグをすぐに緩めないといけないのが水月湖の特徴です.それは急に走り出すからで,その際,クイックドラッグが有効で,そこに面白さもあります.なかなか頭を上げないトルクの強い引きに,最近は少しづつ慣れてきましたが,その経験値から少しづつやり取りもわかってくると,面白さも倍増です.そんな感覚を楽しみながら約15分くらいのやり取りで,ネットイン.
やっとこさのメーター鯉ですが,姿かたちもよく,満足な一本です.試した餌に喰って来てくれたことが一番の収穫で,今後の自分の釣りにも影響が大きい今回の釣行になりました.