数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

オリンピック

2020-10-28 02:29:06 | 読書
 最近、オリンピックに内定していたメダル候補の瀬戸選手の不倫騒動がネットを賑わしていたが、一昔前なら、週刊誌をと表現したのでしょうが。そのニュースの中で、スポンサーやコマーシャル等から高額の収入があるのだなあと素人ながらに分かります。

 オリンピックというと、個人的に頭に過るのは、1964年の東京オリンピックなどの歴代の名選手です。小さいころからスポーツが好きで、するの見るのも好きで、今でいう見るの関しては、お宅だったかもしれません。スポーツライターの山際淳司氏がなくなって、もう30年になろうとしている。今から20年ほど前に読んでいたことを本棚から窺い知れます。

 最近角から書店から「たった一人のオリンピック」という新書が出版され、さっそく読んでみました。
 写真の目頭を押さえている選手は、私の世代ならわかりますね。レスリングの高田選手ですね。涙を流しながらモスクワオリンピックへの参加を懇願している姿です。

 五輪をテーマにこれまでの作品から集めたものです。ほとんどが読んだことがある作品ですが、忘れてしまった作品も多く、初めて読んだ時の感動を再度感じることができ、色あせない作者の魅力を再確認しました。いろいろな作品が集められていますが、その中の「たった一人のオリンピック」は、ボートの津田真生選手のことで、ノンフィクションの作品ですが、筆者の感性に同化している自分を感じます。かつて、東大の入試の国語にも出題された山際氏の作品には、競技者に問ことに寄り添った筆致に競技者の感覚からも納得できるものを感じるのでしょう。必ずしも有名選手ではなく、メジャーな競技でもないスポーツにも着目して、そこにスポーツ選手の本質を見出していくその作品に引き込まれていくのは私だけではないのでしょう。

 もう一度あの頃に戻って、やってみたいスポーツが自分の場合はあるのも彼の作品に引き付けられる要因かもしれません。同意と同感を伴いながら読む本はなかなかありません。そして、何度も読みたくなるし、それは、好きなドラマのビデオを何度も見る感覚に似ています。



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