こうして毎日が寒く雪の日が多くなるとやることが限られてくる。
外仕事ができないので、どうしても部屋の中にいることが多い。
ギターを弾くか、音楽を聴くか、本を読むか、はたまたパソコンの前かのいずれかだ。
外ではウォーキングくらいしかない。
冬の間はできるだけ本を読もうと思って深沢七郎を読み始めたが、なんとなく読む気がしなくなり今は水上勉の本を読んでいる。
水上勉の小説といえば、昔「飢餓海峡」という本を読んで、松本清張を思わせる推理ものというイメージがあったので、いつか彼の本を読んでみたいと思っていた。
まず最初の読んだのが「その橋まで」その後、「雁の寺」「五番町夕霧楼」「越前竹人形」やもろもろの短編小説、「その橋まで」は仮出所した青年のちょっとした推理ものだったが、それ以降は悲劇的なものが多い。
「五番町夕霧楼」は映画化されて知ってはいたが、一度も映画は見ていないしあらすじもまったくわからなかった。
主人公、夕子の哀れな生涯と学生の身の上は久しぶりに涙をさそう。
「越前竹人形」も映画化や舞台化されていたことを知った。
いずれにしても最後は悲劇的な終わり方が多い。
なるほど、映画にしたくなる気持ちもわかる気がする。
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